こんばんは(^^)「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
ココロノマルシェとは?
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ココロノマルシェ
ご相談内容
どうせまた人に傷付けられるという意識について(ご相談者さん:nekoさん)
「他人を傷付けたくて傷付ける人はいない」ということをたまに聞きますが、わたしは家族から「傷付けたくて傷付けられた」と思っています。
むしゃくしゃするから、という理由で殴られたり怒鳴られたりしました。
「本人も傷付いていたから仕方ない」と言われても、その人はわたしを傷付けて憂さ晴らしをしていたので、「傷付けたくて傷付けた」のではないでしょうか。
あるあるだと思いますが、こういう経験をしている(というかこういう意識を持っている)わたしは、たまに故意に人を傷付けたくなります。特に弱い立場の人に対してです。
人にイライラ、ムカムカするし、傷付けたくなる衝動を抑えられません。今はほとんど衝動だけで抑えられますが、昔は部下を追い詰めて何人も辞めさせました。
こんな状態なので、人間という生き物や、生きることにも冷めています。どうせ傷付けられる、人と関わっても何もいいことなんてない、と思っています。冷めています。
こんな状態から抜けるにはどうしたらよいでしょうか。
ご回答はここからです。
nekoさん、この度はご相談いただき、ありがとうございます(*^-^*)。
様々な苦労(という言葉ではまとめられないぐらいの辛酸)を経験された方には、nekoさんのご相談は共感を呼ぶものではないかと思いました。
こちらにご相談をお送りくださるのも、とても勇気が必要だったかもしれません。
改めて、ご相談に感謝申し上げるとともに、nekoさんの気持ちが少しでも楽になるように、ここから脱出していくためにどうしたらよいか一緒に考えていければと思います(*^-^*)。
どうぞよろしくお願いいたします。
戦場では人を信頼することもできないし、生きる喜びを感じる暇もないのは無理からぬこと
>「他人を傷付けたくて傷付ける人はいない」ということをたまに聞きますが、わたしは家族から「傷付けたくて傷付けられた」と思っています。
>むしゃくしゃするから、という理由で殴られたり怒鳴られたりしました。
>「本人も傷付いていたから仕方ない」と言われても、その人はわたしを傷付けて憂さ晴らしをしていたので、「傷付けたくて傷付けた」のではないでしょうか。
まず、そういった状況で、nekoさんが家族から「傷付けたくて傷付けられた」と思われるのも無理からぬことではないかと思います。
ご家族からということで、詳しいことはわかりませんが、nekoさんが小さいころから殴られたり怒鳴られたりしてきたのかもしれません。
客観的に考えても、小さな子どもは、嫌だと思っても家庭から逃れることはなかなかできません。
逃げ場のない中での暴力や暴言。それが、どのぐらい恐怖や苦しみをもたらすものなのかというのは、筆舌には尽くしがたいものかと思います。
また、外の世界だったら、人を殴ったら傷害罪で訴えられるかもしれません。でも、家族という密室の中では、もっと極端な暴力が吹き荒れていたということを実感として感じて生きてこられた方もいらっしゃるかもしれません。
>「他人を傷付けたくて傷付ける人はいない」
>「本人も傷付いていたから仕方ない」
この言葉がどういった文脈や流れの中で出てきたのかはわからないのですが、nekoさんが「そうは思わない」と思っても、それは全くおかしいことではないと思います。
実際にnekoさんのご家族が「傷付けたくて傷付けた」のかは私はわかりませんが、私も昔は「他人を傷付けたくて傷付ける人はいない」「本人も傷付いていたから仕方ない」といったことを聞くと「ケッ」「…(言葉にならない嫌な気持ち)」等と思っていたので、お気持ちはお察しいたします( ;∀;)。
【参考記事】
>こんな状態なので、人間という生き物や、生きることにも冷めています。どうせ傷付けられる、人と関わっても何もいいことなんてない、と思っています。冷めています。
と書いて下さっています。上にも書きましたが、大変な経験の中で人間に対する信頼や生きることの喜びを感じるのが難しかったというのは無理からぬことではないかと思います。
ある意味戦場のような家でnekoさんは生き延びてこられたわけです。戦場では人を信頼することもできないし、生きる喜びを感じる暇もない。
それぐらい強烈な印象を与える出来事だったのではないでしょうか。
nekoさんの頑張り・素晴らしさについて
一方、nekoさんは
>あるあるだと思いますが、こういう経験をしている(というかこういう意識を持っている)わたしは、たまに故意に人を傷付けたくなります。
と書いて下さっていて、ご自身の状況を俯瞰的に認識していらっしゃるのではないかと思います(過去の影響によって、こういう気持ちになっているということにご自身で気が付いていらっしゃるので)。
また、
>今はほとんど衝動だけで抑えられますが、
と書いて下さっていて、昔と変わられた部分があるのではないかと思います。これは、nekoさんの中で何か取り組みをされてきて、その結果、衝動だけで抑えられるようになった部分があるでしょうか^^?
もしそうならば、大変な中でもnekoさんがご自身に向き合って頑張ってこられたことは、本当に素晴らしいことではないかと思います(*^-^*)。
そして、
>こんな状態から抜けるにはどうしたらよいでしょうか。
と書いて下さっています。もし本当に人間という生き物や、生きることに一つの希望も見いだせないとしたら、こうやって聞いて下さることもないのではないかと思うのです。
nekoさんは、一方では大変な経験だったので人間や生きることに冷めてしまうことも無理ないことかと思います。でも、もう一方では俯瞰的にご自身の状況を見れるぐらい、衝動だけで抑えられるぐらい、「こんな状態から抜けるにはどうしたらいいか」を聞いて下さるぐらい、様々に自分に向き合って頑張ってこられたのではないかと思うのです。
このことって本当に素晴らしいことではないかと思うのですが、nekoさんはここまで読んできてどのようにお感じになられたでしょうか^^?
具体的なワーク
>こんな状態から抜けるにはどうしたらよいでしょうか。
について、お答えするならば、
〇ご自身なりに頑張ってこられたことをたくさんあげる
のワークはいかがでしょうか?
家族という戦場で生き延びてこられたことも、それでいながら俯瞰的にご自身の状況を見れていらっしゃることも、衝動だけで抑えられるようになったことも、こちらにご質問いただいたことも、nekoさんの素晴らしい頑張りと思います。是非、ご自身でも振り返ってみていただくのはいかがでしょうか?
これは自己肯定感のワークの1つなのですが、このワークを通じて「自分も悪くないじゃん」と思えたら、「人間(自分も人間の1人なので)って悪くないじゃん」と思いやすくなるのではないかと思います^^。自己信頼→他者信頼に結びつけるルートとも言えるかと思います。そのために、こちらのワークを挙げさせていただきました。
そして、もし、根本の問題に本格的に取り組んでみたり、変化を加速させたいなと思われたら、是非カウンセリングも使ってみていただけたらなと思います。
>人にイライラ、ムカムカするし、傷付けたくなる衝動を抑えられません。
と書いて下さった部分は、実は、もう少し具体的にお話を伺ってみたい部分だったので、今回は詳しく触れられなかったので。
まとめ
今日は、過去の大変な経験から人間という生き物や、生きることに冷めているが、どうやって抜け出したらよいかについて考えてきました。
今日は主に、ご相談者のnekoさんがご自身でプロセスを進めてこられた方のようにお見受けしたので、その頑張りを承認することや自己信頼→他者信頼に結びつけるルートについて書きました。
実際のカウンセリングではお話をお聴きして、これ以外にも様々なアプローチがありえますが、何か少しでもご参考にあることがありましたら、幸いです。
このたびはご相談、本当にありがとうございました^^!
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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