こんばんは(^^)。「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
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ココロノマルシェ
ご相談内容
「苦労しなければならない」という強迫的な思考が抜けません(ビーさんより)
こんにちは。相談させて下さい。
仕事で「私は甘ったれなので、怒られなければならない」「苦難の中で成長しなければいけない」「苦労を積み重ねて鬱を発症したか、もしくは止むを得ない身体の病気の事情でなら退職しても良い」というよくわからない強迫的思考から逃れられずにおります。
怒られる事は怖いのですが、上司から怒られる事で自分の中の経験値が上がった様な錯覚を覚え、良しと感じてしまいます。仕事はかなり激務で、今はだいぶ緩和されましたが去年頃までは完璧主義の傾向が強く、自分の思い通りに仕事が進まないと想像の中で自傷行為をよく繰り返していました。
こうなった原因について色々考えていましたが、幼い頃にちょっとしたミスをして驚いてしまい失神した事、また学生時代は「優等生」で居続け、自傷行為をしながらも無理に中学受験をして失敗した事、張り切ってやってみた事が思った以上に報われなかったなど失敗に関するエピソードに強いトラウマを持っている気がします。
また母が父の事をだらしないと散々言い続けていた事なども影響していそうですが、自分を癒すために過去を振り返ろうともしんどくて何もできず状態でやる気も出ません。
仕事も休めないし、まず何から手をつけた方が良いでしょうか。
ここから回答です。
ビーさん、こんばんは(*^-^*)。
激務で大変な中、ご相談いただき、本当にありがとうございます。
お仕事も休めないということで、だいぶお疲れが溜まっていらっしゃるのではないかとも思うのですが、体調はいかがでしょうか?
ビーさんは、
仕事で、
〇「私は甘ったれなので、怒られなければならない」
〇「苦難の中で成長しなければいけない」
〇「苦労を積み重ねて鬱を発症したか、もしくは止むを得ない身体の病気の事情でなら退職しても良い」
というご自身でもなぜかよくわからない強迫的思考から逃れられずにいると書いて下さっていますね。
私も過去に表現は違えど似たような謎の強迫的思考にハマっていました(ついでに激務にもハマっていましたが(;^_^))。なので、よくわからない辛さ・しんどさについて、私なりにですがお気持ちお察しいたします。
今日は、ビーさんのしんどさが少しでも軽減されるように、一緒に考えていければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします(*^-^*)。
まず最初に
まず、ご相談を拝見して、ビーさんは、よくわからない強迫的思考(心理学的には「観念」と言ったりしますが)から抜けられないとお感じかもしれませんが、一方で「こんなよくわからない強迫的思考が自分の中にあるな」ということを客観視してもいらっしゃるのではないかと思いました。
本当にドップリ強迫的思考にハマっている時は、それが強迫的思考だと気が付くこともないと言いますか。ただただ、 「苦難の中で成長しなければいけない」 等ということに疑いをはさむ余地もない状態がドップリハマっているという状態だとすると、ビーさんは、「なんかよくわからない強迫的思考があるな」と認識されていて、少しその強迫的思考から距離を置きつつあるのではないかと思ったのですが、ご自身ではどのようにお感じでしょうか(*^-^*)?
実はこの謎の強迫的思考から抜けていくために、このドップリから少しずつ距離を取れているというのは、とても重要なことではないかと思います。
また、
>今はだいぶ緩和されましたが去年頃までは完璧主義の傾向が強く、自分の思い通りに仕事が進まないと想像の中で自傷行為をよく繰り返していました。
とも書いて下さっていて、もしかしたら、ビーさんは何らかの取り組みをされてきて今プロセスを進めていらっしゃる途中(去年から緩和されてきたことがあるということでしたので)なのかなとも思ったのです(^^)。
少なくとも、強迫的思考にドップリハマっているのではなくて、「こんなよくわからない強迫的思考が自分の中にあるな」ということを客観視されていらっしゃること、また、ビーさんは、大変お忙しい中でもご自身で原因について考えてこられて、いろいろと失敗に関するエピソードにトラウマを持っているのではないかということや、ご両親の関係のことについても考えてこられたのですね(^^)。このことからも、ビーさんはとても俯瞰力の高い方でご自身で問題を解決しようという意欲をお持ちの方なのではないかな~と私は感じました(*^-^*)。
それで、
>ただ、自分を癒すために過去を振り返ろうともしんどくて何もできず状態でやる気も出ません。
と書いていただいていますが、ここは私は、それぐらい俯瞰力が高くて意欲をお持ちのビーさんですら、しんどくて何もできずやる気も出ない状態になるぐらいお疲れなのではないか、まずはなるべくご自身を緩めるとか休ませるということが大切ではないかな(*^-^*)と思ったのですが、それを聞かれていかがでしょうか?
もし、確かに結構疲れているし、ご自身を緩めるとか休ませるということをやってみても良いかもと思われましたら、
〇まずは、1日のうち15分で良いので、ご自身の好きなこと(音楽がお好きなら、好きな音楽を思いっきり聴くとか、チョコレートがお好きなら、チョコレートを食べるとか、アロマがお好きなら、お風呂に好きなアロマを入れて思いっきり堪能するとか)をご自身に味わあせてあげる。
というのはいかがでしょうか?
休み方については、こちらの記事でも書いておりますので、もしよかったらご参照下さい。
>仕事も休めないし、まず何から手をつけた方が良いでしょうか。
というご質問に対しては、まず、①上記で書いたように、ご自分ができている箇所、今までに頑張ってきたことを見てみる、②そんな頑張ってきた自分を緩める・休ませるというのはいかがでしょうか(*^-^*)?
強迫的思考の成り立ちとは?
それで、ここからは、少し疲れが取れてきたな~とか思われた時に見ていただくか、カウンセリングでしたら、私はこういうことをご一緒にするかなということをご参考までに書いてみたいと思います。
ビーさんは、
仕事で、
〇「私は甘ったれなので、怒られなければならない」
〇「苦難の中で成長しなければいけない」
〇「苦労を積み重ねて鬱を発症したか、もしくは止むを得ない身体の病気の事情でなら退職しても良い」
というご自身でもなぜかよくわからない強迫的思考から逃れられずにいると書いていただいています。
また、その原因についても考えていただいていますね(*^-^*)。
カウンセリングでしたら、私も、どうしてこの強迫的思考が成り立っているのかな?ということをビーさんのお話をお聴きしながら整理させていただくこともあるかと思います。というのも、この整理をすることで、強迫的思考を下支えしているものがあればそれを癒すということをお手伝いできるかなと思うからです。
ちょっと抽象的なので、私も過去に表現は違えど似たような謎の強迫的思考にハマっておりまして、その時のことを例として書いてみたいと思います。必ずしもビーさんに当てはまるかはわからないのですが、「こんなことはないかな?」と見てみていただければと思います(*^-^*)。
私の場合はですが、
〇私は楽をしてはいけない
〇私は苦難の中で成長しなければいけない
〇私は苦労に苦労を積み重ねて働かないといけない。
〇私は人の何倍も頑張らないといけない
という謎の思考があったのですが、なぜそう思うかと言うと、
〇心の奥底で「私はダメな人間」「私には何の価値もない」「私は悪い人間」と思っているから(無価値感・罪悪感)
というところがあったように思います。
すごく単純化すると、このような↓図式になっていたように思います。
このように強迫的思考を下支えしているものを可視化すると(心の奥底で思っている「私はダメな人間」「私には何の価値もない」「私は悪い人間」という思い込み)、なぜ謎の強迫的思考が成り立っているのかがわかるかもしれません(「ダメで価値のない悪い人間である」という思い込みが元々あるから、楽に成長したらダメだし、苦労に苦労を重ねて人の何倍も頑張って働かないといけないという思考が出てくる、といったように)。
こうなると、強迫的思考そのものではなくて、強迫的思考を下支えしている無価値感・罪悪感を癒すことにより、強迫的思考を崩していくということに取り組むという流れも可能になるかと思います。
ビーさんの場合、この無価値感・罪悪感パターンが当てはまるかは正直、もう少し詳しくお話を聴かないとわからないのですが、 いろいろと振り返っていただいたエピソードの出来事について、ビーさんがどのようなお気持ちになったか、それを受けてどのような「自分って〇〇」という思いになられたのかということを整理してみると、どうして謎の強迫的思考が成り立っているのかがわかるということはあるように思います。カウンセリングでしたら、私は、この整理を一緒に行わせていただき、強迫的思考を下支えしているものがあればそれを癒すということをお手伝いさせていただくこともあるかと思います(*^-^*)。
最後に
図解までして書いてきてなんですが、実際にはこれ以外にも様々なアプローチがあるのではないかと思いますので、まずは、とてもお疲れではないかと思いますので、頑張ってきた自分を緩める・休ませることについて、ご検討いただければと思います。
ビーさんのしんどさが軽減されるのに、少しでも参考になりましたら幸いです。
この度はご相談いただき、本当にありがとうございました(^^)。
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