こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
子供より子供な自分をなんとかしたい。(ご相談者さん:Tanchiyさん)
子育てに悩んでいる人の投稿をみると子供が○○で大変とかが多いですが、我が家は2歳の子供がかなり大人で、私は歳の割にひどく子供じみていて困っています。というか辛いです。
例えば、私が何かに対して怒りが爆発してしまったりすると一目散に逃げていくのですが、しばらく間を置いて絶妙なタイミングで「大丈夫?」と声をかけてくれたり、「ママ、だーいすきよ。」と笑いかけてくれたりして仲直りのきっかけはほぼいつも子供からです。辛い時はこちらが泣いてしまいます。
泣き虫も治したいです。
泣き虫は独身時代からで辛いことがあると泣きたくないのにすぐに泣いてしまい、大人のくせにと呆れられた経験もあります。
職場の上司からも冷静な注意や叱責は素直に受け入れ反省したり、指摘をありがとうございます。と思うことが出来ますが、怒鳴られたり、女性のなんというか悪意がにじみ出た嫌味的なコメントというか、そういうものがとても怖く、こちらの事情を説明する声が震えてしまったり、緊張してしまったりします。
そんな弱い自分とは真逆な凶暴な自分もいます。
ほんとうに些細なことで「クソッ!ムカつくっ!」と信じられないほどイラついて毒づいたり、壁や床をバンバンしたこともあります。
アンガーマネジメントや繊細さんの本などを読んだりしてなるほどと思うことも沢山ありますが、今ひとつ自分の中に上手く定着しません。
怒りも涙も我慢できない。
明るく笑顔で振舞っているつもりだが職場の同僚や上司も年齢関係なく基本的に怖い。
私は既に40歳をすぎていますがこんな自分を何とかして、子供にも子供らしくさせてあげたいし、自分ももっと生きやすくなりたいです。
よろしくお願い致します。
ご回答はここからです。
Tanchiyさん、ご相談ありがとうございます^^
感情との付き合い方って、学校で習うわけでもありません。
「とりあえず我慢しなさい!」とだけ言われて育った人も多いのではないかと思います(涙)。
だから、Tanchiyさんのご相談に、
「いやー、本当に私もそう。どうしても感情が我慢できくて、どうしていいかわからない」
と思われる方も多いのではないかと思います^^
改めて、多くの人に参考になるご相談、本当にありがとうございます^^
Tanchiyさんは、
>子供にも子供らしくさせてあげたいし、自分ももっと生きやすくなりたいです。
と書いて下さっています。
すごく素敵だな~と思ってホッコリいたしました^^
是非是非応援したいなと思いまして、本日は、ご回答させていただければと思います。
今日は、3つのポイントがありますので、参考になれば幸いです^^
感情との付き合い方
ネガティブな感情を感じるのはしんどいものかと思います。
ただ、ネガティブな感情は、心のSOSのサインのようなものかもしれません。
【参考記事】
例えば、Tanchiyさんは、
>ほんとうに些細なことで「クソッ!ムカつくっ!」と信じられないほどイラついて
と書いて下さっています。
もしかしたら、それは、
〇「それぐらい心に余裕がないんだ!」という心からのSOSのサイン
〇「一般的には些細な事なのかもしれないが、自分にとってはすごくそれは嫌なんだ!耐えられないんだ!」という心からのSOSのサイン
なのかもしれません。
感情って良い・悪いではなく、わき上がってくるものです。
その感情を、「怒っちゃダメじゃん!」「泣いちゃダメじゃん!」と否定するのではなく、
「うんうん、どうしたの?」
「そっか、それぐらい辛いんだね」
「うんうん、怖いよね」
「そりゃ、怒っちゃうのも無理ないよね。そんな中、本当によくやっているよね^^」
と優しくサインを受け止めて受容すると、感情が消化されていきます。
(友人の話を聴くように自分の話を聴いて受け止めるとイメージしていただくとわかりやすいかもしれません^^)
これが基本的な「受容」しながら感情と付き合うやり方になります。
「怒り」に関して、少し補足としてコツを書いておきたいと思います。
「怒りを感じること」と「その怒りを発散する方法」は別のこと
「怒り」が感じるのは、自動的にわきあがってくるものです。
とはいえ、それで怒りに任せて人をバーンと殴ってしまったり他人を怒鳴りつけてしまったら、確かに社会的に様々なデメリットとトラブルを呼びます。
なので、ここでポイントなのは、
(a)怒りを感じること
(b)その怒りを発散する方法
はわけて考えられるということかと思います。
(a)怒りを感じること
これ自体は良いの悪いのではなくて、感情として自然に沸きあがってくるものだと思います。
でも、
(b)その怒りを発散する方法
は様々です。
安全に怒りを解消する方法として、
【安全な怒りの解消方法例】
〇お恨み帳:罵詈雑言を紙に書き殴る。書いた紙をビリビリに破り捨てる。
〇お恨み帳(しゃべるバージョン):誰もいない空間で大声で悪口を言う(車通勤の方は、通勤中など)。
〇運動する:思いっきり土手を走る(土手じゃなくても可)。思いっきりダンスする。ボクシングジムとかにある叩いてポムポムするやつみたいなのを叩く。
〇思いっきり家事する:思いっきりギュギュと皿をこする、思いっきり風呂をスポンジでこする、思いっきり窓を磨く、思いっきり強くタオルをバサバサと振ってから干す(ちなみにこれをやると二の腕が細くなるそうです。あとタオルがふわふわになるそうです)。
〇一人カラオケで歌う:カラオケが好きな方は、思いっきり歌う。振りも入れれば、運動とコンボになります。
〇暴れられる店に行って暴れる:物を壊すのも、家でやると後片付けとかめんどくさいと思うので、物を壊したりする専用の店に行く。合法的に物を壊す。
ということがあるかと思います。
カウンセリングならば、お話を聴くことやイメージワークといった手法でも、感情の解放を進めたりいたします。
怒りの下にある感情とつながる
怒りは感情のふたとも呼ばれたりします。
怒りを感じた時って実は別の感情を感じていて、それを怒りで抑えこむということがあったりするようです。
【例】
〇車が急に出てきて危なかった!(怖い)→「何だよ!」(怒り)
〇夫・彼氏から冷たい言葉を言われて悲しかった(悲しみ)→「何なのよ!!」(怒り)
〇いろいろ家族のために尽力していてもうまくいかず、もう何もできない(無力感)→「もう知らん!!」(怒り)
なので、怒りを感じた時には、少し落ち着いたら、「その下にどんな思い・感情が隠れているんだろう?」と考えてみていただけたらと思います。その感情を「うんうん」と認めて感じてみると、スッキリして怒りもなくなる場合もあるかと思います^^。
怒りについては、まとめた記事もあります↓。よかったらご覧になって下さい。
【参考記事】
自分をぶっ叩きながらではなく、自分を労わりながら進むと楽に進める
さて、先ほど書いた感情の扱い方。
それを知ったからと言って、多くの人は、いきなり百中百発でできるわけではないと思います。
(例えば、自転車にいきなり乗れるようになった人は少ないと思いますが、それと一緒です。)
なので、うまくできるようになるまでに、ある一定の期間が必要かと思います。
こういうちょっとずつ進むプロセスを楽に進めるコツをここでは、ご紹介したいと思います^^
それは、
自分をぶっ叩きながらではなく、自分を労わりながら進むと楽に進める
ということです。
Tanchiyさんは、
>アンガーマネジメントや繊細さんの本などを読んだりしてなるほどと思うことも沢山ありますが、今ひとつ自分の中に上手く定着しません。
と書いて下さっています。
もしよかったら、
「完璧ではないかもしれないけど、できているところ・変わってきた部分って何かな?」
と少し振り返ってみていただけたらなと思います^^。
私達って、自分に厳しいものです。
例えば、実は一度怒らずにすんだことがあったとします。でも、その次に、怒ってしまったとします。
そうすると、本当は「できていること」と「できていないこと」は1:1なのですが、
「ああ!私、また怒ってしまった!!!全然できていない!!!」
と思ってしまったりする場合があります。
一度怒らずにすんだという「できていること」はノーカウント。
「怒ってしまった」という「できていないこと」だけはすごく印象に残る。
こんなふうに、ネガティブなことのほうが印象に残ってしまう時があるようです。
なので、あえて意識して、
「完璧ではないかもしれないけど、できている部分って何かな?」
ということを意識化していきます。
そうすると、
「自分は全然できていないと思っていたけど、こういうところはできているな。自分はよくやっているな^^」
と自分を労わりながら進んでいくことができると思います。
そうすると、「自分は全然できていない!ダメだ!」と自分をぶっ叩きながら進むよりも、楽に進んでいけるかと思います^^
カウンセリングだったら
ここまで、「出てきた感情にどう付き合うか?」ということを書いてきました。
最後に、カウンセリングだったらということも書いてみたいと思います。
カウンセリングの場合だと、より根本的に、
「なぜ、そんなに感情が出てくるのか?」
という部分に一緒に取り組む場合があります。
例えば、Tanchiyさんは、
>職場の同僚や上司も年齢関係なく基本的に怖い。
と書いて下さっています。
怖い中、Tanchiyさんは、明るく笑顔で振る舞っていらっしゃるのですよね。
すごく頑張っておられると思います。
でも、常に怖い中頑張るって、すごく疲れてしまうことだと思いますし、ストレスもたまるかと思います。
(例えば、ライオンの檻の中で怖い中すごしたら、ただいるだけでも疲れ果ててしまうのと一緒です。)
なので、根本的には、
「なぜ、そんなに職場の同僚や上司が怖く感じるのか?」
というところをお聴きしていくかと思います。
これはお話をお聴きしてみないとわからないのですが、何か過去の出来事から、
「人間は恐ろしいものだ」
「この世界は危険なものだ」
という思いを持っている場合もあります。
カウンセリングで、その過去の出来事を感情的に整理することで、
「人間は恐ろしいものだ」→「人間はそこまで恐ろしいものではないのかもしれない」
「この世界は危険なものだ」→「この世界は意外と安全なのかも」
と変わると、「怖い」という感情がそんなに出てこなくなります。
もし本格的に取り組んでみたいなと思われたら、カウンセリングも使ってみていただければと思います^^。
まとめと動画のご紹介
今日は、感情との付き合い方ということについて、ご回答しました。
動画でも回答しておりますので、良かったらご覧ください^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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