-150x150.jpg)
こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご相談文
気が利かず、指摘にもひどく落ち込む自分をどうにかしたいです。(ご相談者さん:はるさん)
人を気遣うことができません。それを指摘されるたびに落ち込むのに、改善できず、また繰り返してしまいます。
具体的には人の分まで一緒に用意しないなどです。特に家族に対してはそうです。
それに対して親からは、「ちゃんとどうするか聞いてから(言ってから)動きなさい。聞かないで動くなんてありえない」と指摘されます。
これは小さい頃から変わらないもので、ほかの家族は気づいたことは「これやる?」など逐一聞いているのに、自分は気づくのが遅い上に、気づいても自己完結してしまって何も言わずに行動してしまいます。
外にいるときなどは、周りを見て細かいところに気づくことができるのですが、その上で人のために動くことができません。
家族のその様子を見ているはずなのにできない自分が本当に嫌で、今後社会や別のところでも生きていけるのかなととても不安になってしまいます。
また、こうして指摘されたときに、「やってしまった、どうしよう」など自分を責める気持ちでいっぱいになり、すぐ泣いてしまうくらいとても落ち込んでしまうのもいかがなものかと思っていて、そういうところも変えたいです。
特に親から、感情的に怒られたときにこのようになります。
この場合、どうすればいいのでしょうか。
ご回答はここからです。
はるさん、ご相談いただき、ありがとうございます^^
「気が利かない!」というのは、なかなかパワーワードで、人から言われると結構辛いと感じる人も多いかと思います。
というのも、
「気が利く」
「空気を読む」
「阿吽の呼吸」
「合コンでサラダを取り分ける」(←古すぎ?(笑))
「日本では」と言っていいかわからないですが、この手のやつができるのが良いことなんだ!という文化的縛りもあるかもしれません。
だから、結構密かに「自分って気が利かないな…」「そういう自分ってダメだな…」と思っている方は、たくさんいらっしゃるのではないかと思います。
すごく皆さんの参考になるご質問だと思います^^
また、自分の短所と思うところをご相談くださるって、すごく勇気があることだなと思います^^
そういう意味で、はるさんの勇気あるご相談、本当にありがとうございます^^
今日は、2つのポイントから、「気が利かない自分を直したいんだけど、どうしたらいいかな?」というはるさんのご相談に、回答してみたいと思います。
何か少しでも参考になれば幸いです^^
行動に移すためのブロック・引っ掛かりを見つける
1つ目は、「行動に移すためのブロック・引っ掛かりを見つける」です。
はるさんは、
>外にいるときなどは、周りを見て細かいところに気づくことができるのですが、その上で人のために動くことができません。
と書いてくださっています。
例えば、周りの人が何か求めていそうだな察知することはできるけど、「こうしましょうか?」と聞いたりとか、「こうしましょうか?」と行動したりという所にハードルがあるという意味かと思ったのですが、そんなイメージでしょうか^^?
もしそうならば、
周囲の様子に気づくけど、それを聞いたりとか行動したりすることが難しい理由って何だろうか?
ということを考えてみていただくのはいかがでしょうか^^?
これは、はるさんを責めているわけでは全然なくて、「気づくんだけど、行動に移すために何らかのブロック・引っかかりがある」という状態なのではないかと思います。
なので、そのブロックや引っ掛かりを取っていくと、スムーズに行動できるようになるというパターンもあるのではないかと思ったのです^^。
このブロックや引っ掛かりが何なのかは、実際にはるさんにお聴きしてみないとわからないので、以下は本当に例えばということなのですが、1つ例を書かせていただきますね^^
例えば、「この人ってこうして欲しいのかな?」ということを察知するとします。
でも、「いや、でもあの人はもしかしたら違う方法をやりたいのかもしれないし……。もしかしたら違うかもしれないし…。自分が手を出したら迷惑になるかもしれないし…」みたいにグルグルしてしまって、何となくタイミングを逃して行動に移せない。
こんなふうに「気が利かない」のではなく、「気が利きすぎる」ので行動に移せないというパターンもあるかもしれません。
このパターンだと、「相手と自分は違う人間だから、全部わかることはないので、相手に聞くのは全然悪いことではないんだ」という自他の境界線をハッキリさせることが、有効かもしれません^^
これは本当に一例なのですが、もしかしたらはるさんの問題も、気が利かないことではなくて、気が利きすぎてることなのかもしれません。
こんなふうに、
周囲の様子に気づくけど、それを聞いたりとか行動したりすることが難しい理由って何だろうか?
ということを、良かったら考えてみていただけたらなと思います^^
自己否定→自己肯定へ
2つ目は、自己否定→自己肯定へです。
はるさんは、
>こうして指摘されたときに、「やってしまった、どうしよう」など自分を責める気持ちでいっぱいになり、すぐ泣いてしまうくらいとても落ち込んでしまうのもいかがなものかと思っていて、そういうところも変えたいです。
と書いて下さっています。
これは、「気が利かない」ということが問題そのものというよりも、「気が利かない自分はダメだ」という自己否定の問題と捉えられるかなと思います。
というのも、例えば、
Aさん「あなたって気が利かないよね」
Bさん「ガーン………( ;∀;)」
となる方もいれば、
Aさん「あなたって気が利かないよね」
Cさん「本当にそうなのよ。私そういうのが苦手で(;^_^A。Aさんいつもみんなに気を利かせてくれて、ありがとうね^^」
という方もいるかと思います。
(もちろん、Bさんみたいにショックを受けてしまう気持ちもわかるのですが^^。)
このBさんとCさんの違いというのは、「気が利かない」ということを「それってすごくダメなことだ」と思っているか、「そういうこともあるよね」みたいな感じで自己肯定してるのかという違いと捉えられるかと思います。
なので、「気が利かない自分ってダメだ」(自己否定)→「そういうこともあるよね」(自己肯定)となることがポイントになるかと思いますので、最後に、自己否定→自己肯定へのワークをご紹介したいと思います^^。
私のカウンセリングではこの自己否定→自己肯定を取り扱うことがとても多いので、実際にはいろんな方法があるのですが、今日は、ご自身でやってもらいやすい「短所・長所変換」についてご紹介します^^
私達の長所と短所は、じつは同じもののと表裏と捉えることができます。
【例】
〇(短所)怒りっぽい⇒バイタリティがある
〇(短所)暗い⇒(長所)落ち着いている
〇(短所)がさつ⇒(長所)大らか
などなど
そうすると、「気が利かない」というと短所っぽく見えるかもしれませんが、「じゃあ、それを長所と考えたらどうなるかな?」というのを、良かったら考えてみていただければと思います^^
色んな答えがあると思うんですけど。例えば、「マイペースで自分の世界がある」などと言い換えられるかもしれません。
いろいろ考えてみたり、「この人、気が利かないけどなんか良い人だな」と思う人の長所を考えてみると、「気が利かない=悪」という公式が、少しずつ緩んでくることもあるかと思います。
とはいえ、この自己否定は、もしかしたら、家族の中でずっと培われてきたものかもしれず、「そうはいってもなかなか難しい」という場合は、ぜひカウンセリングも活用してみていただければと思います^^。
まとめ
問題を整理しつつ、自己否定を緩める
今日は、「気が利かない自分を直したいんだけど、どうしたらいいかな?」というはるさんのご相談に、以下の2つのポイントからご回答しました。
1.行動に移すためのブロック・引っ掛かりを見つける(問題の整理)
2.自己否定→自己肯定へ
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画と関連記事のご紹介
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。


このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^

コメント