こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご相談文
働くことへの期待と抵抗感(ご相談者さん:pyokoさん)
はじめて投稿致します。
30代後半女性、未婚彼氏なし、いい子をやってきた長女です。
昨年都心部へ転居し、未経験の業界で憧れだった会社に転職しましたが3ヶ月で会社に行くことが出来なくなるほどメンタルを崩し、適応障害と診断をもらい退職。
その後、知人の紹介で始めた仕事も数ヶ月でメンタルダウン。自己否定がかなり強く、希死観念も出てきており、これはやばいとその仕事も離れました。
それから1ヶ月、心と体は少し回復してきたかな、、というところです。通院していないので、あくまでも自分判断にはなるのですが。
幸い家賃がいらない環境ではありますが貯金を切り崩しており、生活をしていくためのお金も必要ということで職探しを始めています。
正社員として会社勤めをすることへの恐れ(また続けられないのではないか、すぐにやめてしまうのではないか)があり、リハビリにと派遣社員の仕事を探しているのですが、それでも仕事を始めることへの抵抗感が拭えません。3ヶ月だとしても、です。
行動を起こさなければ始まらない、ということはわかっていても、気が重くなってしまうのです。
これまでも転職経験は多く、6度目の転職活動です。
新卒の就職活動の際もエントリーシートや面接で自己PRをすることに対する抵抗が強く、「私には出来ない、、」と就活鬱になりました。客観的に振り返ると、成績も悪くなくサークル活動も活発、留学経験がありそこまで自己卑下することはない状況だったと思います。
「あなたのやりたいことはなんですか?」という質問がとても苦手でした。だってわからないから。
それからは「好きなことを仕事にしよう」と色々なキャリアを重ねながらステップアップできたと思いますし、希望の職に就き職場でも必要とされてプライドを持って働いていた時期もあります。それでもそこにはずっといられない気持ちになってしまい、次の何かを探してしまうのです。
ライフワークを生きる、ということに強い憧れがあり、自分の好きに貪欲に自分のやりたいことで力を発揮して生きている人たちがとても羨ましいです。
自分もそうなりたい、それだけ没頭できるものが欲しい、、!といい年になってもずっと探し続けている状態です。
「自分が本当にやりたいことは何?」と問いかけると、
地方に住みたい場所は出てきます。そのエリアに友人がいるわけでもなく、なんでかわからないけどその街に住むことを考えるとワクワクする気持ちが出てきて、住んでみたいなという気持ちはあります。
ただ、それは自分にないものを外側に求めている、、?環境を変えても自分が変わらなければ同じことが繰り返されるのでは?という考えも浮かんできて、進みきれない状況です。
長くなってしまいましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
何かアドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご回答はここからです。
pyokoさん、ご相談ありがとうございます^^
>未経験の業界で憧れだった会社に転職しましたが3ヶ月で会社に行くことが出来なくなるほどメンタルを崩し、適応障害と診断をもらい退職。
>その後、知人の紹介で始めた仕事も数ヶ月でメンタルダウン。自己否定がかなり強く、希死観念も出てきており、これはやばいとその仕事も離れました。
とのこと。
慣れない環境で本当に大変だったのではないかと思います( ;∀;)。
「もう死にたいかも」みたいな気持ちになる場合は、そういう環境から離れる事はすごく大事なので、勇気を出して撤退を決められたpyokoさんの判断力や勇気、行動力は本当に素晴らしいと思います^^。
それから1ヶ月ということで、「回復してきたかなー」と思うのだけれども、そろそろ仕事を探そうかというところで、気が重くなっているというご相談かと思います。
今日の記事は、不安や恐怖を和らげて、pyokoさんがライフワークに進むためのヒントになればと思います^^
前提として、まだしんどいならば元気になるのが最優先
ただ、1つ前提として、もし、まだすごく働くに際して「しんどいな」というお気持ちが強いのであれば、まだ1ヶ月なので無理ないことかと思います。
その場合は、もしよかったら医療とつながって診断書などを書いてもらうことで、雇用保険などの公的な保険を使うことができる場合もあるかと思います。
「しんどいけど、お金を切り崩して使っている」と言うところが、もし一番気になっていらっしゃるのであれば、公的な保険なりサービスなり制度なりが使える場合もあるし、まずはそれらを活用しながら元気になるというのが最優先事項かもしれません^^。
(というのも、もし今無理して心身の状態をさらに崩してしまうと、回復に長い時間がかかり、せっかくのpyokoさんの才能が輝くまでに、さらに時間がかかることになってしまいます。そちらのほうが長期的に見て世界的損失と考えられるかと思います^^)
今日は、一旦そのようにして元気になった後に、どうしたらいいかについて書かせていただきますが、もしまだ「しんどい」ということでしたら、是非ここは心にとめておいていただければと思います^^
職場復帰の不安や怖れを和らげる~「その仕事のどういうところが自分に合わなかったか」を整理する(地雷の可視化)
さて、まず、適応障害になるぐらいだったので、すごく大変だったのではないかと思います。
そうすると、そういう大変な出来事が起きた後に、「職場にもう1回復帰しよう」というのは、抵抗や恐怖が出てくるのは無理ないことではないかと思います。
「またあんな風になっちゃったら、どうしよう…」とか、「すごくまた苦しい思いをするんじゃないか…」という怖れが出てきてしまうのは無理ないことかと思います。
職場復帰の不安や怖れを和らげる1つ目のポイントは、適応障害になったお仕事やその次のお仕事で、pyokoさんにとって、「その仕事のどういうところが自分に合わなかったか」を整理するということがあるかと思います。
それを整理すると、「私、これが苦手だからめっちゃしんどくなってたんだな」というのがわかり、「そういう仕事を選べなければOKだよね」と自分の心も納得しやすいかと思います。
例えて言うと、映画とかで、主人公の目の前の原っぱには地雷がいっぱい埋まっている状況を思い浮かべてみてください。
主人公は敵に追いかけられていて、その原っぱを突っ切っていかないといけません。
そういうアクション映画とかってよくあると思うのですが、あれも地雷の位置が分かっていれば、そんなに怖くないと思うのです(映画にならないかもしれませんが(笑))。
「こことこことここに地雷がありますよ」というのがわかっていたら、「じゃあ、そこに触れないように行けばいいよね」となると思います。
映画として盛り上がるのは、どこに地雷があるかわからない中で、地雷原に突入しないといけないという恐怖があるからですよね。
これと一緒で、辛かったお仕事の中で、「どういったところが自分的にすごくしんどかったのか」という自分にとっての地雷を可視化することで、不安や恐怖が低減するのではないかと思います。
具体的には、「どういったところが自分的にすごくしんどかったのか」ということを、書き出して整理する方法などがあるかと思います。
ライフワークに進む~「そこにずっといられない」気持ちになる根本的な要因を探す
2つ目のポイントは、
>「好きなことを仕事にしよう」と色々なキャリアを重ねながらステップアップできたと思いますし、希望の職に就き職場でも必要とされてプライドを持って働いていた時期もあります。それでもそこにはずっといられない気持ちになってしまい、次の何かを探してしまうのです。
とのことで、どうして「そこにずっといられない」気持ちになるのかという根本的な要因を探していくことです。
これは実際にはお話をお聴きしてみないとわからないのですが、仮説として、pyokoさんは、期待に応えようと限界まで頑張ってしまう癖はないかなというところを見ていただくのはいかがでしょうか?
これは、
>いい子をやってきた長女です
と書いて下さっているからというのもあるのですが、就職活動の時も、留学してたり成績も良かったり、いろいろアクティブな活動をされていて、全然悪い自分じゃないのだけれども、「なんか自分はダメだ」みたいに思っていたというお話を書いてくださっているかと思います。
本当のpyokoさんは素晴らしいのだけれども、なぜかpyokoさんご自身だけは「自分ってダメだ」と思うのは、「無価値感」の問題と捉えることができます。
そして、この「無価値感」があると、「ダメな自分を補ってあまりあるぐらいに頑張らねば!」と、期待に答えるために無理やり猛烈に頑張ってしまうという現象が起きたりします。
こういう無価値感からの頑張りってやはり辛いので、「希望の職について職場でも必要とされてバリバリ頑張っているのだけど、なんかもうこれ以上頑張り続けるのはしんどいな」と思って次に行きたくなるということはあるかもしれません。
また、無価値感があると、自分が手に入れたものが無価値に見えるという現象が起きる場合もあります。「こんな無価値な私が手に入れられるようなものには価値がない」と思うので、次に行きたくなるということもあるかもしれません。
ちなみに、私は昔ものすごく無価値感が強くて、自分のことを好きになる人に対して、「こんなダメな自分を好きになるなんて気持ち悪い!」と思っておりました(;^_^A
「あ~、なんかわかるかも」と思われた場合は、この無価値感を癒すというのをすると、本当に楽になったり、仕事・ライフワークを楽しめるようになったりするかと思います^^
【参考記事】
まとめ
今日は、不安や恐怖を和らげて、ライフワークに進むためのヒントとして、以下の2点について書いてきました。
〇職場復帰の不安や怖れを和らげる~「その仕事のどういうところが自分に合わなかったか」を整理する(地雷の可視化)
〇ライフワークに進む~「そこにずっといられない」気持ちになる根本的な要因を探す
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
コメント