こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
感受性・共感性が強すぎて感情に振り回されてしまう(ご相談者さん:マイさん)
初めまして。いつも皆様のブログを読んで日々新たな気づきを得ている者です。
今回相談したいのが「感受性・共感性が強すぎて感情に振り回されてしまう」ことです。
例えば・・
①朝起きて「これから仕事だ」と思うと、仕事で受けるであろう負の感情(早く対応しろ、納得いかない、そっちのルールばっかり押し付けるななど)を想像してしまい、準備するのも気だるくなる
②SNSで誰かがなにかに対する不満をつぶやいているのをみて、その様子を想像して自分まで不満を感じてしまう
③外に買い物に行った時に周りの雑音に飲まれて疲れ切ってしまう
特に今一番困っているのが①です。とにかく出勤日がすごく苦痛で、「あーあ会社爆発しないかなー」とか思ってしまいます。
わたしのスペック
・35歳独身女性、長女で3歳下に妹がいます。北海道で一人暮らし中。
・仕事はコールセンター、もう10年目になります
・HSP気質
・過干渉と心理的無関心な母親と無関心な父親に育てられたアダルトチルドレン。両親は他界してます。
・親の毒から徐々に解毒し、自分軸を取り戻し中。
・自分のお金の使い方が親とそっくりだったので、家計を1から修正し、たて直し中。
・親のように「社会的ステータス」「見栄」「他人へのマウント」を目的とするのではなく、自分がどれだけ楽しく生きていけるかを大事にして日々生活してます。
・疲れやすいことは自覚しているので、しっかり睡眠を取ってますし、ダラダラすることに罪悪感を感じないようにはなりました。
おそらく、コールセンターでクレーム対応したこと、幼いころ親に散々存在を否定されたこと(喧嘩をすると「男の子が欲しかった」という、心理的にわたしを無視するなど)などの経験から、負の感情を受ける前にある程度予測して回避しようと考えたんだと思います。
もしくは、ある程度想定しておけば、実際に負の感情を受けてもそんなにダメージはないだろう、と思ってます。
だけど、それが毎日続くと・・さすがに仕事が嫌になるし、時々これから生きていくのも嫌になります。
なにかこの負の感情を先回りして捉えて構えてしまう、予測した負の感情に振り回されて生きるのが嫌になることを解消できる方法はありますでしょうか?
長くなってしまってすみません、どうぞよろしくお願い致します。
ご回答はここからです。
マイさん、ご相談ありがとうございます^^
感受性が強い・共感性が強い方というのは、感情を敏感に感じたり、外から刺激を敏感に感じて、振り回されてしまうということがあるかと思います。
HSPという言葉も市民権を得てきて、こういうことでお困りの方って結構いらっしゃるのではないでしょうか^^
多くの人の参考になるご相談、本当にありがとうございます!
今日は、
〇「感受性・共感性が強い」という特性そのものへの対処法について
〇負の感情を先取りする心のクセへの対処法
という2つのポイントからご回答したいと思います。
「感受性・共感性が強い」という特性そのものへの対処法
例えば、SNSの強い刺激や外の雑音の強い刺激。
こういった刺激にさらされると、感受性・共感性が強い方は、疲れ果ててしまったり、感情的に共鳴してネガティブな感情がいっぱい出てくるということが起こるかと思います。
これは、
〇とても耳が良い→雑音で疲れる
〇とても味覚が鋭い→ジャンクフードが味が濃すぎて食べれない
ということと似ているかもしれません。
そういう人が無理に雑音のところに行ったり、ジャンクフードを食べるとしんどくなってしまうかと思います。
なので、特性として捉えるなら、
〇とても耳が良い→静かな環境にいる。美しい音楽を楽しむ。
〇とても味覚が鋭い→マクドナルドにはいかない!自分の味覚にあった料理を楽しむ。
というように、その特性を持った自分が心地よくいれるように環境を整えると考えてみるのはいかがでしょうか^^?
マイさんの例に戻りますと、
〇感受性・共感性がとても強い→SNSの強い刺激や外の雑音の強い刺激で疲れる
ということかと思います。
なので、例えばですが、
(例)
〇感受性・共感性がとても強い→外出時は、マスク・イヤホン・本・眼鏡を装備する。
ネガティブなSNSはミュートする。時間を決める。
といったように、マイさんが心地よくいれるように環境を整えると考えてみるのはいかがでしょうか^^?
具体的には、
「どうしたら自分は外で心地よくいれるかな?」
「どうしたら、自分がSNSを楽しめるかな?」
とご自身に聞いてあげて、自分の心地よい環境を整えてみるという方法があるかと思います。
もしよかったらお試しいただければと思います^^
負の感情を先取りする心のクセへの対処法
2つ目のポイントは、少しポイントを変えて「負の感情を先取りする心のクセへの対処法」になります。
>ある程度想定しておけば、実際に負の感情を受けてもそんなにダメージはないだろう、と思ってます。
マイさんが素晴らしくわかりやすく書いて下さっている通り、これって、柔道の受け身みたいなものかもしれません。
いきなり攻撃されて準備できていない状態でバタンと倒されると痛い。
でも、予想して倒されたら受け身も取れるし痛みが少ない。
マイさんの「先回りして負の感情を想定する」というのは、ある意味「心の受け身」みたいなものかもしれません。
逆から言うと、「心の受け身」がクセになるのは、それぐらい多くの攻撃を耐え忍んできたからとも言えるかもしれません。
マイさんは、
>・過干渉と心理的無関心な母親と無関心な父親に育てられたアダルトチルドレン。両親は他界してます。
>幼いころ親に散々存在を否定されたこと(喧嘩をすると「男の子が欲しかった」という、心理的にわたしを無視するなど)などの経験
と書いて下さっていますね。
もしその「心の受け身」がなかったら、耐えられないぐらいの辛さがあったのかもしれません(涙)。
「心の受け身」を使いながら、自分で自分を守りながらなんとか進んできたのではないでしょうか^^
だから、その「心の受け身」のクセは、そんな過酷な状況の中、何とか生き延びようと頑張ってきたマイさんの頑張りの歴史を示しているのだと私は思います^^
だから、まず、
「自分は心の受け身を使わざるをえない過酷な環境の中、頑張って生きてきたんだな。本当によく頑張ってきたんだな^^」
という優しい目線でご自身を見てみていただければと思います^^
そして、マイさんは、
>・親の毒から徐々に解毒し、自分軸を取り戻し中。
>自分がどれだけ楽しく生きていけるかを大事にして日々生活してます。
という素敵すぎる取り組みをされているのですね^^
この取り組みが進んできているからこそ、
「もうそろそろ、過酷な環境の中で培われた心のクセは本当にいるのかな?」
と違和感を持たれている段階なのかもしれません^^
もしよかったら、
「今までありがとう。でも、今もこのクセを私は必要としているのかな^^?」
とご自身に優しく聞いてみていただければと思います。
もしかしたら、
「ああ。確かに過去にはこれがすごく必要だったな。でも、今はもう必要ではないのかも」
と気が付けるかもしれません。
または、
「いやいや。やっぱり今のコールセンターのお仕事でも、すごく攻撃されているし、自分を守る「心の受け身」は必要だよ。でも、確かに心の受け身が必要な場所は私は嫌だな。もう、他の場所に移りたいな」
と思われるかもしれません。
「心の受け身」のクセの理由を知って、「自分が今後どうしたいのか?」を考えていくことで、楽に自由になるチャンスが、今、マイさんの目の前に来ているのではないかと思います^^
そんなマイさんの船出を心から応援しております!
まとめ
今日は、
〇「感受性・共感性が強い」という特性そのものへの対処法
→自分の特性を受け入れて、その特性を持つ自分の心地よい環境を整える
〇負の感情を先取りする心のクセへの対処法
→「心の受け身」のクセの理由を知って、「今も必要かな?」「自分が今後どうしたいのか?」を考えていく
という2つのポイントからご回答しました。
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画でも回答しておりますので、良かったらご覧ください^^
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
コメント