こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
自分にできることが相手にもできるとは限らないという当たり前の話なんだけど、意外とそれって自覚してないんだよね、という話。を読んで(ご相談者さん:ななみさん)
こんにちは。
根本さんのブログを読ませていただきました。
タイトルの通り、私は自分ができることは相手もできると思っています。おそらく、自己肯定感が低いせいだと思います。できないやつだと長年思い込まされてきたためなかなか自分には価値があるや、魅力があると思うことができません。ブログに価値があるとなんとなく思っていれば少しずつ改善されると書いてあったのですが、少しもそう思うことができず、否定したくなります。どうしたらそう思うことができるようになりますか。ご教授いただけたら幸いです。
ご回答はここからです。
ななみさん、ご相談ありがとうございます^^
ななみさんが
>私は自分ができることは相手もできると思っています。
と書いて下さっているように、無意識にそう思ってしまうことって本当にあるあるかと思います。
例えば、すごく気の利くタイプの方は、他の人も同じぐらいの観察や相手への配慮ができると無意識に思ってしまう場合もあります。
そのため、他の人が配慮のない行動をとっていると、
「あの人は、わざと私に嫌がらせをしているんだ(涙)」
「あの人は、自分のことをバカにしているんだ(怒)」
といった誤解をしてしまう場合もあります(本当は、相手は気が利かないだけという場合も)。
それによって、人間関係がギクシャクしてしまったりする場合もあるかもしれません。
また、すごく綺麗な人が自分の魅力を受け取っていないと、
「私なんて全然綺麗じゃないから」
と悪意なく言ってしまう場合もあるかもしれません(汗)。
そうすると、それを聞いた周りの人は、
「ひ、ひどい…。あなたが綺麗じゃなかったら、私はどうなるんだよ…」
となってしまい、対人関係がギクシャクしてしまうこともあるかもしれません。
こんな形で、対人関係のもめごとの原因が「自分の価値や魅力を受け取っていないから」であることは、本当によくあります。
カウンセリングでも超頻出テーマと言えるかもしれません。
でも、
「自分に魅力や価値や良い所があると、なかなか思えないんだよな…」
という気持ちを抱えている人って、意外と多いのではないかと思います。
なので、
「ななみさん、よくぞ言ってくれました!!!
カウンセラーとかは、「自分の魅力や価値を受け取ろう」とか言うけど、自分に魅力や価値や良い所があると、なかなか思えないんだよ~。」
と思っている方は実は多いのではないかと思います^^
そういう意味で、本当に多くの人の役に立つと思う素晴らしいご質問、本当にありがとうございます^^
私自身も、昔、「自分には良い所が一つもない!」と力強く言い切れるほど、「自分には良い所がないなー」と思っていました。
(暗いのですが、「こんなダメな自分が生きていて申し訳ない!」ぐらい思っていました(涙))
そういう意味で、ななみさんのお気持ち、私なりにですが、すごくお察しします。
でも、ななみさんは、こうやって皆に役立つご質問を送って下さる勇気とリーダーシップと行動力のある、とっても素敵な方ですね^^
そんな素敵なななみさんを是非是非応援できればという思いを込めて、今日は、
「自分に魅力や価値や良い所があると、なかなか思えないんだよな…」
という思いがどうやったら緩められるかについて、2点ご回答したいと思います^^
何か少しでも参考になれば幸いです^^
自分に価値・魅力があると思えないのは、自己否定というサングラスをかけているから?
1つ目のポイントは、「自分に価値・魅力があると思えないのは、本当に価値・魅力がないからではなく、自己否定というサングラスをかけているから?」です。
自己否定のサングラスをかけていると、どんな自分もダメに見える
よく「長所と短所は裏返し」とか言ったりします。
例えば、以下のような感じで、短所は別の面から見ると長所にもなるという見方です。
【例】
〇(短所)怒りっぽい⇒バイタリティがある
〇(短所)暗い⇒(長所)落ち着いている
〇(短所)自己中⇒(長所)マイペース
そう見ると、誰にでも魅力や長所、良い所があると捉えることができます^^。
つまり、「自分に価値・魅力があると思えない」という場合は、「本当に価値・魅力がない」ということでは全くなくて、自分のことを否定的に捉える目を今持っているということかもしれません。
例えていうと「自分のことを否定的に見る」サングラスをかけているみたいなものです。
スキーに行く時に雪目にならないように黄色のサングラスをかけると、雪も木も全て黄色く見えます。
(でも実際は雪は白いし、木は茶色いです)
これと同じような感じで、
「自分ってダメだ」という自己否定のサングラスをかけている
↓
自分の何を見ても「ダメだ」と思ってしまう
という現象が起きている可能性があります。
自己否定のサングラスを自己肯定のサングラスにかえる
これに当てはまる場合は、
自己否定のサングラスを自己肯定のサングラスにかえること
が解決のポイントになるかと思います^^。
(ななみさんも「おそらく、自己肯定感が低いせいだと思います。」と書いて下さっていて、ここはイメージしやすいかもしれません^^)
自己肯定のサングラスをかけるというのは、自分のありのままにOKを出して、自分のことを大切に優しく扱うということをイメージしていただければと思います^^
日常生活でできる具体的なワークは、以下のようなものがあります。
〇自分の身体を大切なものとして扱う。具体的には、化粧水やボディクリームなどを塗る時などに優しく自分の身体に触れる(ゴシゴシ乱暴に扱わずに優しく扱う)。
〇自分の感情に〇×を付けずに、まず「あ~、そう感じているんだな~」とまず受け止める。
〇1日3つ自分の良かったこと・できていることを書き出す。(どんな小さなことでもOK。むしろ自分に優しくするためなので、本当に小さなことで大丈夫です^^)
「自分には魅力や価値がない」と思うに至った過去の出来事を癒す
2つ目のポイントは、「「自分には魅力や価値がない」と思うに至った過去の出来事を癒す」です。
過去の出来事が強く今に影響していることもある
ななみさんは、
>できないやつだと長年思い込まされてきたため
と書いてくださっています。
「自分に魅力や価値や良い所がないな」と思うのには、そう思うようになった理由があるのだと思います。
例えば、
〇母が絶対自分を褒めずに、いつも自分を否定してきていた。
〇父が「お前が悪いんだ!」と言って暴力をふるう人だった。
といったこともあるかもしれません。
そういった過去の経験の中で「自分ってダメだ」と思うに至ったという場合もあるかもしれません。
そういう経験をしていると、理性・頭では「人にはそれぞれ良い所があるんだよな」と思っても、心がついていかない(どうしてもそう思えない)場合もあります。
それは、その方が悪いわけではなく、その過去の出来事が今も強く影響しているということかと思います。
理性ではなく、「感情」を癒す
その場合は、頭や理性ではなく、「感情」がポイントになります。
過去の出来事で感じていた「感情」を解消していくことにより、すんなり進みやすくなる場合もあります^^
具体的には、例えば「お母さんが自分をいつも否定してきて辛かった」ということがあれば、その時感じていた感情を思いっきり書き出して消化していきます。
ただ、この感情面の部分というのは、自分一人でやるのが難しい場合も多いかと思いますので、カウンセリングもよかったら検討してみていただければと思います^^
まとめ
今日は、「自分に魅力や価値や良い所があると、なかなか思えないんだよな…」というご相談に、
①自己否定から自己肯定のサングラスに変える(自己肯定感的アプローチ)
②「自分には魅力や価値がない」と思うに至った過去の出来事を癒す
という2つのアプローチからご回答しました。
私自分も自己否定大魔王(?)だったこともあり、たくさん自己否定を緩めるための記事も書いていますので、よかったらご覧ください^^
【「自分のダメなところばかり目につく…」という自己嫌悪・自己否定を緩める参考記事。もう一記事いかがですか?】
〇自分の欠点ばかり気になる時
〇「自分には長所がない」と思ったとき、簡単に長所を見つける方法(1)
〇「自分には長所がない」と思ったとき、簡単に長所を見つける方法(2)
〇【お悩み相談】仕事に自信がなさ過ぎて、できる仕事がないと思ってしまう(動画で回答)
〇【お悩み相談】自分の容姿に自信がなく、女性は素材で全て決まると思ってしまう
〇「あ~、やっぱり私はダメな人間…」と思ってしまう時に、楽になる方法
〇実績・能力はすごくても自信がない方へ
〇自分の声が気持ち悪い時の対処法
〇「~するべき」ばっかりになっていないでしょうか?
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画でも回答していますので、良かったらご覧ください^^
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
コメント