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こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
先日、この記事で「アンガーマネジメント入門」という本をご紹介しました。
今日は、逆に、「怒れない」ということでお困りの方もいるかもしれないと思い、「怒れない」心理について考えてみたいと思います。
今日のタイトル完全に本に感化されています(笑)。
「怒れない」で困ること
かく言う私も、普段なかなか「怒れない」人だったのです。
今も決して「怒る」のが得意なほうではないと思います。
とはいえ、生まれた時から癇癪持ちで、這えば怒鳴り、立てば喚き、歩めば吠える人より、「怒れない」ということでお困りの方のお気持ちは私なりに分かるような気がしますので、一緒に考えていければと思います^^
まず、怒れないで困ることとして、どういうことがあるでしょうか。
私の場合は、以下のようなことがあったように思います。
〇私が怒らないので、相手は今の状態で良いんだと思ってしまう(ドンドン仕事が押し付けられていくとか)。
〇怒りを我慢しすぎて限界まで行くと相手を切ってしまう(無言で相手と縁を切ってしまう)。
〇怒りを抑圧していくと、自分がどう思っているか・何を感じているかが分からなくなってしまう。
「怒れない」とは
では、「怒れない」とはどういうことかをもう少し細分化してみたいと思います。
1.「怒り」は感じるのだが、それを相手に伝えることができない
2.そもそも「怒り」を感じることができない
「怒り」は感じるのだが、それを相手に伝えることができない
「怒り」の感情を感じるが、相手にどう伝えて良いか分からないという場合です。
この場合は、アサーティブコミュニケーションがおススメになります。
アサーティブコミュニケーションとは、怒鳴り散らすとか強く言うというよりも、自分の本当の気持ち・考えを相手に分かるように穏やかに伝える技術と言えます。
アサーティブコミュニケーションについては、以下でワークブックをプレゼントしていますので、よかったら参考になさってください。

しかし、アサーティブコミュニケーションの前に、その激しい「怒り」を発散させておく必要がある時があります。
(激しい怒りがあったらアサーティブコミュニケーションが難しいと思うので)。
ここでは、安全に怒りを発散させられる具体的な方法について、ご紹介します。
〇暴れられる店に行く:雑な説明ですいません(;^_^A。最近、物を壊したりする専用の店があるそうで、そういう所に行って物を壊す等の行為を合法的に行うということです。
〇一人カラオケで歌う:カラオケが好きな方は、思いっきり歌う。
〇紙に書き殴る:何でも良いですが紙に書きまくる。誰に見せるわけでもないので遠慮なく放送禁止用語のオンパレードでどうぞ。ある意味、必要なものは紙とペンのみなので、場所を選ばず低コストでできる早い・安い・美味い三拍子そろった吉〇家のような方法とも言えます。
〇運動する:思いっきり土手を走る(土手じゃなくても可)。思いっきりダンスする。思いっきり泳ぐ。
〇思いっきり家事する:思いっきりギュギュと皿をこする、思いっきり風呂をスポンジでこする、思いっきり窓を磨く、思いっきり強くタオルをバサバサと振ってから干す(ちなみにこれをやると二の腕が細くなるそうです)。
後半の2つは何かむしろダイエット記事みたいになっていますが(笑)、どれも安全に「発散」ということがキーワードになるかなと思います。
そもそも「怒り」を感じることができない
続いて、そもそも「怒り」を感じることができない場合についてです。
その場合は、そもそも「怒り」を感じてはいけないという禁止が自分の中にないでしょうか?
少しでも「モヤっ」としたものが出てきた時、即座に「怒り」を感じてはいけないと押さえつける癖がある場合もあります。
「怒り」は、社会的にあまり良くないものとして扱われがちなところがあると思います。
そうすると、どうしても「怒ってはいけない」と思ってしまう人も多いのではないかと思います。(私もこれは強かったです(^_^;))。
また、ものすごく怒っていた人が身近にいて、その人のせいでとても嫌な思いをした方も、「自分はあんなふうにならない!」と決めて、「怒り」を感じてはいけないと押さえつけてしまうこともあるのではないかと思います(私はこれもめちゃめちゃ強かったです(^_^;))。
これに当てはまる場合は、まず「そういうこと自分はしているかな?」と気が付くことが最初の一歩です。
そして、もしそうしていると気が付いたら、できそうならば、「そう感じているんだな~」と自分が感じていることを認めてあげると良いかと思います。
この辺は、このシリーズに詳しく書いてあるので、良ければ読んでみていただければと思います^^
「私はあの人が嫌いだ」「私はこれは嫌だ」と思っても良い?!(1)
「私はあの人が嫌いだ」「私はこれは嫌だ」と思っても良い?!(2)
「私はあの人が嫌いだ」「私はこれは嫌だ」と思っても良い?!(3)
怒りに慣れていない人がチャレンジする時に重要なこと
ここまで、「怒れない」の原因と対処法について書いてきました。
最後に、怒りに慣れていない人が変化を起こそうとする時、重要なポイントについて、書いていきたいと思います^^
野内の場合
ここでは、私のケースを書いてみたいと思います^^
先日、夫と話をしていて、ちょっとカチンとくることがありまして、その瞬間、私は、
「腹立つ!」
と言っていました(爆)。
いや、ブログにアサーティブコミュニケーションとか堂々と書いているけど、明らかに強く言っているじゃん、アサーティブコミュニケーションじゃないじゃんと自分で自分にツッコミが入りました(爆)。
技術なので一朝一夕にはできない場合もある
わざわざ恥をさらしてこの話をしているのは、そもそも怒りになれていない人が「自分の感情を認める」とか「アサーティブコミュニケーションをする」とかしようとしてみた時、百中百発・完全無比にできないことも多いのではないかと思ったからです。
やってみようとしているけど、誤爆したり、うまくできないことも当然あるかと思います。
その時に、最も重要なことがこれ↓
「自分を全否定しない」
フォント数48Pにしちゃいましたよ(笑)。
いや、もちろん、誤爆した時に「ごめん(。-人-。) ゴメンネ」と相手に謝るのは大事だと思いますが、
「アサーティブコミュニケーションできない私はダメ人間」
「こんな失敗するなんて人としてダメ人間」
と人格否定する必要はないのです。
この1回失敗したとしても、あなた(と私)が「やってみよう」とチャレンジしていることは事実。
一度も転ばずに自転車に乗れるようになった人はいないでしょう。
うまくできなくても、自分を責めずに優しくトライしていくことが大切と思います^^
まとめ
今日は「怒れない人のための怒り入門」ということで、以下について書いてきました。
〇怒れなくて困ることとは?
〇怒れない原因2選
①「怒り」は感じるのだが、それを相手に伝えることができない
②そもそも「怒り」を感じることができない
〇怒りに慣れていない人がチャレンジする時に重要なこと
やってみようと思われた方がいたら、少しずつ一緒に進んでいきましょう!
読んでいただき、ありがとうございました(^^)。
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