こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
ココロノマルシェとは?
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ご相談文
どう見ても超依存な女性に、なぜ男性は優しくするのでしょうか(ご相談者さん:かむちさん)
表題についてお伺いしたいです
私の母親は宗教に依存しており、父は仕事に依存している超ハードワーカーです。共依存のようになっていると思います。
昔は父も母に宗教を止めるよう言っていましたが、歳を重ね、そんな母を受け入れたというよりは諦めたという感じで一緒に暮らしています。
母は専業主婦で仕事をしていません。父は自営業です。母が父の仕事を手伝っても良さそうなものですが、母は全く手伝う気なく、父が手伝いを必要としていることにも気が付かず、宗教にのめり込んでいます。宗教の事柄が1番、家族はその次でした。
仕事をせず、家事もだんだん疎かになってきました。家族が必要としてることに気が付きません。それなのに、父は何かと母の必要な物を買ってきては満たしてあげてます。母の好きなお菓子や、宗教の集まりで使うためのiPad等々。
母のいないところでは、私に「本当はもっと妻にも働いて欲しい。自分の望んでることを理解して欲しい。言うことを聞かない」と話します。
しかしお互い向かい合って話し合うことはなく(話し合おうとしても母が黙り込んで黙秘してるような状態になるので話し合いになりませんが)、裏では「どうせ言っても分からないから」「不自由はさせてないのに好き勝手やって」と愚痴っています。
でも表では母の機嫌をとるような行動をしています。
私の両親に限らず、職場でも似たような場面をよく目にします。女性の機嫌を取ったり、立場の弱い女性に妙に優しい男性職員を目にします。
こんな時の男性はどのような心理なのでしょうか。自立系武闘派女子の私としてはモヤモヤしてしまいます。よろしくお願いします。
ご回答はここからです。
かむちさん、ご相談いただき、ありがとうございます。
最近ご相談に動画でも回答しております(記事の最後に動画があります)。
その動画、しゅうこカウンセラーと一緒に撮っています。
実は、かむちさんの「どう見ても超依存な女性に、なぜ男性は優しくするのでしょうか」を読んで、私としゅうこカウンセラーの第一声は「共感しかない!」でした(笑)。
全国数百万人の自立系武闘派女子が、かむちさんのご相談に「それな!!!!」と声をあげていることと思います。
まさに自立系武闘派女子なら一度ならず思ったことのある疑問。
それぐらい、激しく共感を呼ぶご相談を、本当にありがとうございます^^
全国の同志のためにも、張り切ってご回答させていただきたいと思います。
「依存的な人に優しくする心理」2つのパターン
さて、かむちさんのご質問は、
〇お母さんに対するお父さん
〇職場の立場の弱い女性に優しい男性職員
など「依存的な女性になぜ男性は優しくするの?」「そういう時の男性の心理は?」というご質問かと思います。
実はこれ、必ずしも男性だけには限らないのではないかな?とも思います。
【例】
すごくしっかりして仕事のできる美人な女性。
その女性は女性の憧れの的。
でも、なぜかダメンズと付き合っている…?
そんなことってないでしょうか?
この場合は、男女逆ですが、「依存的なダメンズに女性がいろいろ優しくしてあげる」構図と見ることもできるかと思います。
なので、今日は男性に限らずですが、「依存的な人にどうして他の人がいろいろやってあげるのか?」について考えてみたいと思います。
優しくする側が与えたい人の場合
〇人の役に立ちたい
〇相手を喜ばせたい
〇人に与えたい
そういうことを思う人もいるかと思います。
そういう人にとって、
〇困っている人
〇××が欲しいと言っている人
〇××ができないと言っている人
がいたら、与えがいがあるかもしれません。
例えば、
Aさん:パンをいっぱい持っている人(何でも自分でできる人)
Bさん:パンがなくて困っている人
がいた時に、自分がいっぱいパンを持っていたら、Bさんにあげたら喜んでくれるかもと思うのではないかと思います。
(要は、「自分が相手の役に立てる」「自分が相手に与えられるものがある」喜びがあるのかもしれません)
優しくする側が「自分が相手を助けないと」「相手を放っておけない」「相手を助けることで自分の存在価値を認められる」と思っている場合
優しくする側が喜びからするのではなく、
〇「自分が相手を助けないと」
〇「相手を放っておけない」
〇「相手を助けることではじめて、自分が自分の存在価値を認められる」
と思っている場合、嫌な気持ちもあるけれども、相手との関係から動けなくなる場合もあります。
かむちさんが「共依存のようになっていると思います」と書いて下さっている通り、こういうのを共依存的な関係と言います。
優しくする側も罪悪感や怖れを持っており、それゆえにしんどいのだけど、適正な距離を相手と取れない状態です。
先ほどの「与えたい人」の場合は、与えることに喜びがあるわけですが、こちらの場合は喜びがない状態です。
モヤモヤ解消について
さて、かむちさんは、ここまで読んでこられたら、どう思われたでしょうか^^?
もしかしたら、
「あ~、なるほど。そういうことね。スッキリした^^」
となっているかもしれません。
その場合は、
>こんな時の男性はどのような心理なのでしょうか。自立系武闘派女子の私としてはモヤモヤしてしまいます。
とかむちさんが書いて下さっていたモヤモヤは「よく理解できないことが起きた時のモヤモヤ」ということかと思います。
一方、
「内容的にはわかったけど、でもなんかモヤモヤするんだよね」
と思われる場合もあるかもしれません。
最後に、もしそうなった時のモヤモヤ解消について、補足的に書いてみたいと思います^^。
かむちさんは、今までお父さんの愚痴を聞いてあげたり、お父さんを助けてこられたのだと思います(つまり、お父さんの心理面でのお世話を、かむちさんがしてあげてきた)。
そして、お母さんは宗教に依存されていたのですね。
そうすると、
〇かむちさんが誰かに甘えさせてもらう
〇かむちさんの心を受け止めてもらう
〇良い所も悪い所も含めてかむちさんを丸ごと受け入れてもらう
そういういろいろやってもらう経験がどのぐらいできたでしょうか?
もしかしたら、本当はそうしてほしかったけど、あまりそういう経験ができなかったかもしれません。
もしそうだとすると、
〇一方的に与えられる
〇依存的でも優しくされる
というお母さんや職場の女性は、かむちさんが本当はほしかったのに禁止せざるを得なかったものを得ている人(シャドー)になります。
そして、私達って、自分のシャドーを見るとモヤモヤするのです(イライラしたりもします)。
かむちさんのモヤモヤは、もしかしたら、このシャドーの問題により起こっている可能性もあるかと思います。
そういう場合は、
〇まず、今までずっと頑張ってきた自分を労う。
(子どもだけど、子どもの立場を超えて、お父さん・お母さんを支えてこられたこと。本当によく頑張ってこられたこと、それは素晴らしいことであることを認めて労うこと)
〇自分が禁止していることを見ていく
(自分が禁止していることは何かな?と見ていく。それによって、「ああ、自分はこれを禁止していたんだな」と認識するだけでも、スカッとすることがあります)
と、モヤモヤが晴れるのではないかと思います^^。
【参考記事】
まとめと動画のご紹介
今日は、「依存的な人にどうして他の人がいろいろやってあげるのか?」について2つのポイントをご回答しました。
また、「内容的にはわかったけど、でもなんかモヤモヤするんだよね」という場合について補足しました。
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画でも回答しておりますので、よければご覧下さい^^
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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