こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
ココロノマルシェとは?
根本裕幸カウンセラーのお弟子カウンセラー達が回答する、無料のお悩み相談掲示板です。
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ココロノマルシェ
ご相談文
職場の嫌がらせ(ご相談者さん:カノさん)
はじめまして。Kindleで先生の著書を読み、こちらを知りました。昨年10月から働き始めた派遣先の先輩からの嫌がらせに困っています。どう対処したら良いか知りたいです。
具体的には、挨拶に対しての無視や、私に呼びかける時に恫喝する様なとても横柄な物言いをするなどです。先生のご著書や動画を見て、それが嫉妬によるものと気づきましたが、どう対処して良いかわかりません。精神的に物凄く負担になっているのと、私のパターンでもあると自覚しているので、何とかしたいです。
どの職場でも必ず、挨拶の無視や聞こえよがしの悪口に会います。(コミニュティや習い事でも)こちらが何とも思っていなくて、名前すら覚えてない様な人とかからも。(年上・年下・同年代関係なくそれは起こります)
おはようの挨拶すら無視なので朝から嫌な気分になるし、こちらも挨拶するのをやめると私がその人を一方的に嫌って挨拶しないという陰口を拡められました。聞こえよがしに班員全員から嗤われたりしてとても不快です。なるべく関わらない様にしているのですが、にこやかにお菓子を配られて、『今年も宜しくね!』と言われて凄く混乱したし、腹が立ちました。(お菓子は食べる気にならなくてゴミ箱に捨てました。)
文章教室に通っていますが、先生ではなく、同じ生徒だけれども脚本家や文筆家である人から、初めて書いた作品に対してメンヘラと言われたり、着ている服にケチをつけられたりしました。(この人も笑いながら、言葉と態度が違う混乱する言動をされて、その場は訳がわからず後から怒りが込み上げて来ました)
50才を過ぎているし、独身なので仕事を失いたくないです。(ずっと、彼もいません)自分の怒りや不快さを感じない様にする事がとても負担になっていますが、反応してますます不利な立場に追い込まれるのは困るので葛藤があります。
動画で覚悟が足りないと仰っていましたが、仕事を失う事覚悟で臨むしかないのでしょうか?
ご回答はここからです。
カノさん、ご相談ありがとうございます^^
>昨年10月から働き始めた派遣先の先輩からの嫌がらせに困っています。
とのこと。
職場って1日の長い時間を過ごす場所の方も多いかと思いますので、すごく精神的な負担になることと思います。
だかこそ、その中で不快な気持ちや怒り、精神的な負担を感じるのは、本当に大変なことかと思います。
職場(や文章教室)に行くのも、嫌になってしまうかもしれません。
そんな中、勇気を持ってご相談下さり、本当にありがとうございます^^
すごく大変な状況の中でも「何とかしたい!」と思って頑張っておられるカノさん。
そんな素敵なカノさんを応援できればと思い、ご回答したいと思います^^
場所を変えても起こってくるパターンへの対処法とは?
まずは怒り・不快感をスッキリさせる
挨拶の無視や聞えよがしの悪口。
そもそもそういうことをしてくる人に怒りや不快を感じるのは無理ないことかと思います。
もちろん直接相手にその怒りなどを向けてしまうと、大変なことになってしまう場合もあります。
カノさんも
>反応してますます不利な立場に追い込まれるのは困るので葛藤があります。
と書いて下さっている通りです。
でも、まずはその感情自体は相手に向けるのではなく発散してスッキリするのはいかがでしょうか^^?
【安全な怒りの解消方法例】
〇お恨み帳を書く:紙に思いっきり怒りを書く。「ばかやろー。ふざけるな!」など放送禁止用語も多発してOK。
〇運動する:思いっきり土手を走る(土手じゃなくても可)。思いっきりダンスする。ボクシングジムとかにある叩いてポムポムするやつみたいなのを叩く。 など
詳しくはこちら↓の記事で書いていますので、よければご覧下さい。
気持ち的にスッキリしたら、パターンへの対処法について
そして、少し気持ち的にスッキリしたら、場所を変えても起こってくるパターンへの対処法について、以降の文章を読んでみていただければと思います。
パターンとは、
>どの職場でも必ず、挨拶の無視や聞こえよがしの悪口に会います。(コミニュティや習い事でも)こちらが何とも思っていなくて、名前すら覚えてない様な人とかからも。(年上・年下・同年代関係なくそれは起こります)
と書いて下さっているように、場所を変えても起こってくることかと思います。
挨拶の無視や聞こえよがしの悪口がある1回のことであれば、その場から逃げて終了という方法も良いかと思います。
ただ、何度も繰り返される時は、自分の外側の人(職場の人、文章教室の人など)ではなく、自分の内面を見ていくと解決が早いというアプローチがあります。
急いでいえば、それは、「自分が悪いからそういう問題が起きている」ということではありません。
そうではなくて、何らかの自分の心のクセみたいなものがあるかもしれないという意味です。
カノさんも
>先生のご著書や動画を見て、それが嫉妬によるものと気づきましたが、どう対処して良いかわかりません。
と書いて下さっていますが、このように「嫉妬される」というのも対人関係の心のクセの1つかと思います。
そして、その心のクセなどを変えることで、外側の人は変わってなくても状況が好転するというアプローチになります。
嫌がらせを受ける3パターン
さて、カウンセリングだと
>先生のご著書や動画を見て、それが嫉妬によるものと気づきましたが、どう対処して良いかわかりません。
について、もう少しお話を聴いてみたいなと思います^^。
〇「嫉妬されていることはわかったけど、嫉妬された時にどう心を見ていけば楽になるかわからない…」
〇「嫉妬されることへの対処法として自分の価値を受け取るというのがよくわからない…」
〇「嫉妬されることへの対処法として自分の価値を受け取ってみたけど、あまりパターンに変化がない…」
など、いろいろあるかと思います。
今日は、ブログ上ですので、少し一般的な回答になってしまいますが、「嫉妬される」を含めた嫌がらせを受ける3パターンとそれぞれの対処法について考えてみました。
「これは自分に当てはまるかな?」という視点で読んでみていただければと思います^^。
自分が嫉妬されている
理不尽な攻撃や嫌がらせを受ける。
その場合、嫌がらせをしてくる人がカノさんに嫉妬しているという場合があります。
カノさんも
>それが嫉妬によるものと気づきましたが、どう対処して良いかわかりません。
と書いて下さっていますので、このあたりはピンと来ていらっしゃるのかなと思います^^。
【参考記事】
嫉妬されるのは、カノさんが素晴らしい価値があるけれども、それを受け取りきれていない時という見方があります。
この場合は、
「まあ、嫉妬されちゃうのも無理ないよね^^」
というぐらいまで自分の価値を受け取ると、相手の言動にイライラしたり不快に思うことがなくなります。
【参考記事】
「人は危険なもの」「世界は恐ろしいところだ」という思い(観念)を自分が持っている
自分の心の中で、
「人は危険なものだ」
「世界は恐ろしいところだ」
という思い(観念)を持っていると、実際にそのような出来事が起きることがあります。
(嫌がらせや攻撃されたり、「人は危険」「世界は恐ろしい」と感じる出来事が起きる場合があります)
これは少しわかりにくいので、前に別の記事でご紹介したことがあるのですが、昔の私の事例をご紹介したいと思います。
私は昔「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という思い込みを持っておりました。
(注:これは事実そうという意味ではもちろんないです。また、今はその思い込みは持っておりませんのでご安心下さい(;^_^A)
そうすると、以下のように実際にそういう出来事がよくおこっておりました。
野内:「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という思い込みを持っている
↓
男性A:たまたま、ちょっと大きな声を出す
↓
野内:「男性のちょっと大きな声=攻撃された」と感じる。「何だよ!」と男性Aに対してキッとなる(無意識で)
↓
男性A:自分は何もしていないのに、野内がキッと睨んできたと感じる。「何だよ!野内は嫌なヤツだな!」と思い、書類をバンと机の上に置いたりする。
↓
野内:Aが書類をバンと置いたのを見て、「ほら!やっぱり!だから男は最悪だな(怒)!!!!!」とAに対する態度が激化する。
↓
男性A:野内の激化した態度を見て、「やっぱり野内は嫌なヤツだな!!!!」と思い、さらに態度が激化する。
↓
結果的に、「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という現実が形作られていく。
こんなふうに、心の中にある思い込みが実際に起こってくるという場合があります。
この場合の解決策は、まず自分がそういう思い込みを持っていることに気が付くことかと思います。
気が付くだけでも、そこから抜けていくことができる場合もあります。
(気が付いたけど抜けれない深い痛みがある場合は、カウンセリング案件だと思いますので、もし取り組んでみようと思ったら、ご相談下さい^^)
「自分は悪いやつ」「自分はダメだ」という自己嫌悪を自分が持っている
自分の心の中で、
〇「自分は悪いやつ」
〇「自分はダメだ」
という自己嫌悪を持っていると、相手の言動について、嫌がらせや攻撃されているように感じる場合があります。
(「自分はダメだ・悪いやつだ」という思い込み(観念)を持っているとも言い換えられます)
これも少しわかりにくいので、昔の私の事例をご紹介したいと思います(私は昔こういうのが、すごく多かったのです 涙)。
私は昔、「自分には良い所が1つもない!」と力強く言い切れるほど自己嫌悪満載でした。
数年前のある日、私は仕事であまり普段使わないバスに乗っていました。
そのバスは、PitapaとかのICカードが使えず現金払いのバスでした。
私はそのことを知らずに乗ってしまって、降りる時にパッとお財布の中を見たら、細かいお金がなく1万円札しかなかったのです。
バスの運転手さんに1万円札を崩してもらえるか私は聞きました。
が、運転手さんは「無理」と取り付く島もない冷たい感じ…。
私は困り果てました。
その時、仕事の知り合いの人(Aさんとします)がたまたま同じバスに乗っていました。
その人が私とバスの運転手さんのやり取りを聞いてか、「野内、お金ないの?」と私に話しかけました。
今から考えると「細かいお金がないなら、貸そうか?」という意味でAさんは言ってくれたのだと思います。
ただ、その時私は
〇「お金ないなんて野内はバカなんじゃないの」
〇「バスに乗ってお金ないとか野内は最悪だな」
ってAさんに言われたみたいにものすごく責められたように、辱められたように瞬間的に感じたのです(涙)。
注:実際はAさんは一言も責めるようなことは言っていません(;^_^A)
実は、当時の私は、自分自身に対して常にこういう言葉↓をかけて自己攻撃していたのです。
〇「自分はバカだ!」
〇「自分は最悪だ!」
なので、Aさんは別にそういう意味で言っていなくても、Aさんにも攻撃されているように瞬間的に感じたのです。
(自分は悪い人間だから、相手も自分のことを悪く思っているだろうと無意識で思ってしまう)
この場合の解決策も、まず自分がそういう思い込みを持っていることに気が付くことかと思います。
その上で、自己攻撃をやめて自分に優しくしていきます。
よくブログでも書いていますが、以下のような方法を続けるのもおススメです。
〇自分の身体を大切なものとして扱う。具体的には、化粧水やボディクリームなどを塗る時などに優しく自分の身体に触れる(ゴシゴシ乱暴に扱わずに優しく扱う)。
〇自分の感じたことや思ったことに「うんうん、そう感じて(思って)いるんだね(^^)」と認めてあげる。
〇1日3つ自分の良かったこと・できていることを書き出す(ものすごくしょうもないと自分で思うことでもOK)。
いきなりは変わらないですが、続けていると、ちょっとずつちょっとずつ楽になっていきます(^^)。
そうすると人の言動も自分を攻撃してくるものと感じなくなります。
まとめと動画のご紹介
もし3パターンとも当てはまらないということがありましたら、問題の整理のためにカウンセリングも選択肢の1つに入れていただければと思います。
動画でも回答しておりますので、よければご覧下さい^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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