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こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
「働く」に対するネガティブな気持ち(ご相談者さん:みゆきさん)
就活中の大学生です。社会人として働くこと、自分で生計を立てることに希望が持てません。日々の生活には困らない家庭でしたが、私立学校を受けられない、ピアノを道半ばで辞めるなどお金に関する悔しい経験はありました。
「良い学校に入って大企業に入れば沢山お金がもらえる」という言われを信じ、高校で公立進学校に行き、なんとか某国公立大まで辿り着きました。大学の友人は、親が医師や経営者、有名企業管理職、私立中高一貫出身は当たり前など、ハイスペな家庭出身が多くて愕然としました。今は就活中ですが、
福利厚生のために嫌々仕事してる父と、「給料は我慢代」と言って過労経験のある母のもとに育ったこと、美術系の仕事がしたいと親に言ったら儲からないよと一蹴された幼少期、アーティストのよくある下積み時代の話などから、
「やりたいことを仕事にしても豊かな生活はできない」「苦しまないと沢山お金はもらえない」といった先入観があり、働くこと、自分で生計を立てることに対する良いイメージがなかなか持てません。
オタクを極めてる大学の教授や「苦労は多いけど楽しい仕事」と言ってるバイト先の上司は憧れの存在です。頑張って自分に合いそうな仕事を探してるつもりですが、未経験でも良いとか、興味のある分野とか、キャリアチェンジしやすいとか、給与がいいとか風通しが良いとか色々な条件を絞りきれないのもあり、うまくいきません。
好きなものを周りに揃えたいからお金は欲しい一方で、興味ないことでも人が合わなくても続かないだろうし、こだわりの強い自分にイライラします。
心身の体調を崩した経験もあるので、そもそも平日5日8時間耐えられるかがものすごく不安です。(特に、興味ない仕事になった場合)父は私の大学と自分の出身大学を比べて自嘲気味な発言をしてたこともあり、潜在的には「父親より良い労働環境についたら見捨てられないか」みたいな不安もあるかもしれません。
大学や就活が忙しくてバイトがあまりできないのと仕送りもらってるのを良いことに、毎月の支出額すら把握していないという、未だ親のお金に依存している状態も問題と感じており、なんとかしたいです。
支離滅裂な文章となり申し訳ありませんが、何かアドバイス頂けたらありがたいです。
ご回答はここからです。
みゆきさん、ご相談いただきありがとうございます^^
みゆきさんは、今、就職活動中の学生さんなのですね^^
みゆきさんが書いてくださっている
「やりたいことを仕事にしても豊かな生活はできない」
「苦しまないと沢山お金はもらえない」
という、いわゆる仕事に対するネガティブな思い込み。
実は仕事をしている人の中にも無意識に持ってる人も多いかなと思います。
(カウンセリングでもお聴きするテーマでもあります)
みゆきさんの場合、そのネガティブな思いを言語化・可視化できている時点で、みゆきさんがすごく聡明な方なんだな~と思います^^
ただ、こういったネガティブな思い込みを持ったままだと、どうしても仕事ってネガティブなものだけど、それを耐えないといけないものと思って探すので、
>心身の体調を崩した経験もあるので、そもそも平日5日8時間耐えられるかがものすごく不安です。(特に、興味ない仕事になった場合)
と不安になるのも無理ないことかと思います( ;∀;)
(↑嫌なことに耐えることが前提になっているとも言えます)
なので、今日は、働くこと・仕事に関するネガティブな思い込みを変えていくにはというテーマで、2つのポイントを回答してみたいと思います。
何か少しでも参考になれば幸いです^^
「下でつながる」のではなく「上でつながる」。罪悪感ではなくて感謝でつながる
みゆきさんが書いてくださったように、私たちが仕事に対するネガティブな思い込みを持つには、それなりの経緯があったりします。
>福利厚生のために嫌々仕事してる父と、「給料は我慢代」と言って過労経験のある母のもとに育ったこと、美術系の仕事がしたいと親に言ったら儲からないよと一蹴された幼少期
と書いて下さっているように、自分の両親の仕事に対するネガティブな思い込みをコピーしてしまうこともあります。
また、
>父は私の大学と自分の出身大学を比べて自嘲気味な発言をしてたこともあり、潜在的には「父親より良い労働環境についたら見捨てられないか」みたいな不安もあるかもしれません。
と書いて下さっていて、「一人だけ良い環境に行くなんて…」という遠慮、罪悪感、見捨てられ不安もあるのかもしれません。
ある意味で、仕事に対するネガティブな思い込みを持ち続けて、うまくいかない状況に留まることで、父・母とつながっている(仲間となっている)とも言えるかもしれません(こういうのを、「下でつながる」と言う場合もあります)
でも、「上でつながる」ということもできます。
「上でつながる」というのは、みゆきさんがまず最初に楽しい仕事をすることで、「楽しい仕事がこの世の中にはあるんだよ!」ということを、父・母に教えてあげる、楽しい世界でつながる(仲間になる)という方法です。
ここまで読んで下さってどう感じるでしょうか^^?
ここで言いたいのは、苦しさやネガティブな気持ちで父・母とつながるのではなく、楽しさ・ポジティブな気持ちで父・母とつながることもできるのではないかということです^^
もちろん、いきなり考えを転換できなくても、「あー、そういう見方もあるんだな…」と頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います^^
そして、父・母が、なぜ嫌々な環境でずっとお仕事を続けてきたのかについても、よかったら考えてみていただけたらなと思います^^
もちろん、生活しないといけないからという理由もあると思います。
でも、みゆきさんに対して、学費を出したり仕送りをしたりしたこと。
仕事は嫌でも、「仕事によって大切なみゆきさんに対してお金を渡せる」ことは、父・母にとって喜びである部分もあったのかもしれません^^
もしそう思えたとしたら、「そんな苦労してる中でも自分を幸せになってほしいと思って支援してくれたんだな、ありがとう」と、罪悪感でつながるのではなくて、感謝でつながることもできるかもしれません^^
よかったら、そういう新しい見方を考えてみていただければと思います^^
(無理やりそう思い込もうという意味ではなくて、「そう考えると自分はどう感じるのかな?」ということを見てみていただくという感じです^^)
ポジティブな仕事観を持っている人をモデリングする
2つ目のポイントは、ポジティブな仕事観を持っている人をモデリングしてみることです。
みゆきさんの周りには、
オタクを極めてる大学の教授や「苦労は多いけど楽しい仕事」と言ってるバイト先の上司
というポジティブな仕事観を持っている人が現れてきているのですね^^
これってとってもチャンスボールが到来していることで、そういう人により接近してみて、
「この人たちは仕事をどういうものとして捉えているのかな?」
「この人、どういうふうに仕事してるのかな?」
と、研究してトレースしてみると、「なるほどね、こういう見方もあるのか」と、ネガティブな思い込みが外れやすくなります^^
(こういうことを「モデリング」と言ったりしますね^^)
まとめ
今日は、働くこと・仕事に関するネガティブな思い込みを変えていくにはというテーマで、以下の2点をご回答しました。
〇ネガティブな思い込みをできた関係で、「下でつながる」のではなく「上でつながる」。罪悪感ではなくて感謝でつながる
〇ポジティブな仕事観を持っている人をモデリングする
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
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