こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご相談文
退職を決めたのですが心が休まりません。(ご相談者さん:やまひろさん)
30歳男、独身です。
つい先週、方針の合わなかった会社を辞めると決意し、退職届を提出しました。
昭和脳な上司や話の合わない年上同僚に囲まれ、日々猛烈にイライラしていました。おかげさまで(?)、睡眠が取れなくなり、数か月前から心療内科に通院、薬を飲みながら過ごしています。
そういった中で決めた退職だったので、「とにかく休もう」「ただ自分を甘やかしてあげよう」と考えてはいます。それは確かなのですが、全く心が休まりません。
理由として、
①転職先が決まっていない
②退職する会社の給料がとても良かったので後悔がある
③大量の仕事を短期間で引き継ぐことに強い罪悪感がある(現在引継ぎ中)
④お金がただ無くなっていく恐怖
が思い浮かびました。
自分は正直、仕事以外に頑張れることがなく、趣味もあくまで「仕事」のための息抜きとして楽しんでいたのかなと思い始めています。
また、これから引継ぎも終わって有給消化に入れば、大きなウエイトを占めていた「つながり」がなくなるので、それがとても怖いです。
自分で退職を選んだくせに、休めないだの、一人が怖いだの、正直自分でもおかしいと思うのですが、心がかなり不安定になっているのも事実です。
こんな場合は一体どうすればいいのでしょうか。
おそらく休むことがベストだとは思うのですが、どうすれば「休む」ことができるのでしょうか。
とりとめのない文章で申し訳ありません。
ご回答はここからです。
やまひろさん、ご相談いただき、ありがとうございます^^
睡眠が取れなくなって、数ヶ月前から心療内科に通院されながら過ごされていたとのこと。
そして、ついに退職を決意されたということ。
ご自身の心身にダメージがあり、非常に大変な状態だったと思います。
その中で自分を大切にするという意味で、退職を決断された。
もしかしたらいろいろと葛藤があったかもしれません。
でも、素晴らしいご決断で、やまひろさんは、勇気と行動力がある方なんだなと思いました^^
そういった勇気と行動力があるやまひろさんの未来は明るいな~と私は思いました^^
やまひろさんも書いて下さっている通り、今は退職を決められたところということで、心を整えてゆっくり休むということは、大切かと思います^^
そのために、ゆっくり休むためのヒントを今日はご回答したいと思います。
今の自分を否定せずに受容する
>自分で退職を選んだくせに、休めないだの、一人が怖いだの、正直自分でもおかしいと思うのですが、心がかなり不安定になっているのも事実です。
とやまひろさんは書いて下さっています。
ただ、カウンセラーの目線で見ると、これ自体は全然おかしいことでもないかなと思います。
カウンセリングでいろいろな方のお話をお聴きしますが、退職を決められた方は、すごく不安になったり、怖いなと思ったり、「休もうと思ったけど全然心が休まらない」とおっしゃる方は多いかと思います。
私は、こういうお話をお聞きすると、「逆に言うと、それぐらい休まずに今まで頑張ってこられたんじゃないかな」と思います^^。
>自分は正直、仕事以外に頑張れることがなく、趣味もあくまで「仕事」のための息抜きとして楽しんでいたのかなと思い始めています。
と書いて下さっていて、今までお仕事もすごく一生懸命やってこられたのだと思います。
そういう方が、「はい、じゃあ休みましょう!」と言われても、いきなりは難しいと感じる方も多いのではないかと思います。
例えて言うと、一回も泳いだことないのに、「じゃあ、プールに入ってバタフライどうぞ!」と言われても、なかなか難しいかと思います。
なので、
なかなか休めないぐらい、今まですごく一生懸命頑張ってきたんだな^^
と考えてみていただくのはいかがでしょうか^^?
これは、「今の自分を否定せずに受容する」ということなので、これだけでも少し心が落ち着かれる方もいらっしゃいます^^。
休めない理由から見るポイント3つ
休めないには休めないだけの理由があるかと思います。
理由として、
①転職先が決まっていない
②退職する会社の給料がとても良かったので後悔がある
③大量の仕事を短期間で引き継ぐことに強い罪悪感がある(現在引継ぎ中)
④お金がただ無くなっていく恐怖
が思い浮かびました。
こうやって整理して書いて下さってありがとうございます^^
ここからは大きくは3つのポイントがあるかと思います。
生活のベースを整える
>④お金がただ無くなっていく恐怖
と書いて下さっている通り、仕事って多くの人にとって経済面とつながっているかと思います。
やまひろさんに当てはまるわけではないと思うのですが、極端なことを言えば、明日食べる米がない中、ゆっくり休めないのは人間の生物としてある意味自然なことと思います。
やまひろさんは、心療内科にも通院されていて、医療とつながっているので、そこからさまざまな制度の案内があると思います(例えば、傷病手当金の申請など)。
この辺りは、心理面ではなく生活のベースとなる現実的なこととして、様々な制度の活用をしてみていただければと思います。(既にここはされているかと思うので、詳細は省略しますね^^)
未来の不安・過去の後悔をグルグル考えている時は、なかなか心が休まらない。今ここに集中して心と脳を休める。
さて、上記の現実的なことはクリアされても、やっぱり心が休まらないという場合もあるかと思います。
私達って、未来の不安・過去の後悔をグルグル考えている時は、なかなか心が休まらないのです。
やまひろさんが書いて下さっている理由も、以下のように未来や過去のことを書いて下さっていると思います。
①転職先が決まっていない→未来
②退職する会社の給料がとても良かったので後悔がある→過去
④お金がただ無くなっていく恐怖→未来
「こうなったらどうしよう」「ああなったらどうしよう」という未来への不安。
「あんなことしなきゃよかった」「こうだったからダメなんだ」という過去に対する後悔。
いつも意識がずっと過去と未来を行き来してて、今現在感じてることに集中できてないことで、心が疲労してしまうという(=脳が疲労してしまう)という現象が、今起きていらっしゃるのかなと思ったのですが、いかがでしょうか^^?
もし、「当てはまるかも」と思われたら、心を休める(=脳を休める)という意味では、マインドフルネス(今ここに意識を向ける)という手法をご紹介したいと思います。
様々な方法があるのですが、今日は「食べる瞑想」をご紹介したいと思います。
「食べる瞑想」は、今食べてるものをよく見て、よく香りを感じて、よく食感を感じて、よく味を感じて食べるという手法になります。
ご飯を食べる時、スマホや動画を見ながら食べてしまうという方も多いと思います。
でも、他のものを見ずに、
「どんな食べ物なのかな」
「どんな味なのかな」
「どんな香りがするのかな」
「噛んだ感触はどんな感じかな」
「喉を通る時の感触はどんな感じかな」
そういうことを感じるということです。
これはまさに今ここで感じてることにフォーカスするというやり方です。
そうすると、未来・過去に飛んでいた意識が、今ここに戻ってきて、少し心が休まるという手法です。
ご興味がある方は、以下の本も参考にしていただければと思います。
罪悪感を緩める
最後は罪悪感についてです。
>③大量の仕事を短期間で引き継ぐことに強い罪悪感がある(現在引継ぎ中)
と書いて下さっていて、やまひろさんは責任感があり、相手を思いやれる方だからこそ、こう感じていらっしゃると思います^^。
私のカウンセリングの師匠の言葉に「罪悪感の量と愛の量は比例する」という言葉があります。
つまり罪悪感が強い人は人を強く愛する人。
(↑やまひろさんのことですよ(笑))
「短期間で大量の仕事を引き継ぐなんて申し訳ない」という気持ちの下には「相手が苦労してほしくない・相手に幸せでいてほしい」という愛があるのではないでしょうか^^?
ここは詳細に解説している記事もありますので、よかったら読んでみていただければと思います。
【参考記事】
その罪悪感の下で本当に思っていることを掘り下げてみると、少し気持ちが楽になるかもしれません^^
よかったら、お試しいただければと思います。
まとめ
今日は、ゆっくり休むためのヒントをご紹介しました。
とはいえ、いきなり全部できなくても全然問題ないと思います^^
それこそ、一回も泳いだことない中でプールに入るようなものですので、ちょっとでもできたら「よくやっている^^」と自分を労わっていただければと思います。
そして、一回も泳いだことがない時は、最初だけスイミングスクールに行くように、最初のある一定期間だけカウンセリングなどでコツをつかんでいただくというのもおススメと思います^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
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この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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