【お悩み相談】知的な人・聡明な人の感情・思考との付き合い方

今日は、ブログにいただいたお悩みにご回答させていただきます。

ご相談文

推し活疲れ？本当は推しじゃない？推しを他のグループと比較して悔しくなります（ご相談者さん：たまさん）

野内さんこんにちは！
カウンセリングではお世話になりありがとうございました。

早速ですが相談です。

私にはここ数年ファンになり応援しているアイドルがいます。
いわゆる「バズり」というもので流行った時期くらいからファンになったのですが、正直私はそのバズりきっかけではなく、別なきっかけで知りファンになったので、「流行りにのって好きになったわけではない！」という謎の気持ちがあります。笑

そのグループのパフォーマンスが本当に好きで、ライブにも足を運んだりと楽しんでいるのですが、
最近、私の推しているグループと似た系統のグループがどんどん増えて、それが悩みの種になってきてしまいました。

簡単に言うと、本当に言葉を選ばずに言うと、
私の推しのグループが、後から出てきた（似た系統の）他のグループに負けています。
曲の流行り具合・グループ名の知名度・メンバーひとりひとりの知名度・売れた曲数・ライブの規模・企業タイアップ数。
もう全てが負けています。完敗でございます。

私は自分の推しのパフォーマンスがいちばん好きだ！！！いちばん刺さる！！！と思う気持ちは本物ですが、なのに、他のグループの曲を聞くと、「正直こっちの（＝他のグループの）方がおしゃれで良い曲だな…」「こっちの方が何かハマるんだよな…」「こっちの方がひとりひとりのメンバーが光って見えるな…」など、「悔しいし絶対認めたくないけど」そう思っている自分がいます。

「今日は推しのライブ映像を見よう！」と心に決めて家に帰っても、
結局毎晩、スマホでライバルアイドルのエゴサーチ。それも数十分〜1時間。からのライバルアイドルのYouTubeを見て粗探し。でもなかなか粗が見つからず悔しくなり。粗探すどころか、むしろ素晴らしいところしか見つからず。いや、素晴らしいとか言いたくないけど？！という謎の抵抗が生まれては、それなら両グループ推せば良いじゃん！って考えが出てきて、かと思えば「いや、推しがいちばんだし（と思いたい）」というエンドレスループです。

・両グループ推せば良い
・自分の本音に気付いていそうだからライバルのファンになった方が良さそう
というのが客観的な意見な気はします。
でもそれがどうしても悔しいのです。
ライバルに何か失敗してほしいとまで思ってしまっています。

「推しの方が他のアイドルよりよっぽど素敵だし！！！」とか、比較しながら応援しているのは、もはや本当はファンではないのかな、なんて思ってしまいます。
ライバルがいなければ、今でも純粋に楽しく応援できたのかな、とも考えたりします。

ライバルを目にしても、その存在や活躍を気にならなくなりたい！そして毎晩のエゴサをやめたいです。
推し活を真っ直ぐに楽しむにはどんな考え方に持っていったら良いでしょうか？

ご回答はここからです。

たまさん、ご相談いただきありがとうございます＾＾

こちらこそ、カウンセリングではありがとうございました＾＾！！

今日は、ご相談の分野・テーマは「推し活」ということなのですが、実は「知的な人・聡明な人の感情・思考との付き合い方」みたいなところが裏テーマなのかな～と思ったりしました＾＾

（どこからそう思ったのかは、後ほど詳しく書きます＾＾）

そういう意味で、「そこまで考えられるなんてすごいね」と他人から言われる方や、他の人があまりにも考えていないことにビックリしたことがある方、総じて（ご自身で認めているかは別として）知的で聡明で内省力のある方には、是非読んでみていただければと思います＾＾

掘り下げ方という意味では、参考になる部分があるかもしれません＾＾

複雑な感情と思考を同時に保持できること

さて、たまさんのご相談に戻りまして、たまさんは応援しているアイドルがいらっしゃるのですね＾＾

そのアイドルさんのパフォーマンスが好きで、ライブに足を運んで楽しんでいらっしゃると。

しかし、最近推しと似た系列のグループが増えてきたのですね。

そして、ここからご相談文の中で、非常に多角的な視点が同時に出てくるのです。

ここの視点は、商業的な成功という視点かと思います。

ここは、ご自身の「好き！」という感情からの視点の文章かと思います＾＾

ここは、プロデューサー的な視点も入り混じる視点といいますか＾＾

そして、ちょっと長いのですが、引用させていただくと、

というところは、「粗探ししたい感情」「一方で、素晴らしいと認める客観的な視点」「むしろ両グループ推せばという思考」「でも、推しが一番と思いたいという感情」という複雑な感情と思考を同時に保持されている状態と考えられます。

「感情」を感じながらも客観性が曇らない（粗探ししたいという感情を感じながらも、素晴らしさを見る客観性が曇らない）、客観性を保持しつつも感情も失わない（両グループ推せばという思考を保持しつつも、「でも、推しが一番と思いたい」という感情を失わない）。

この「感情と思考（客観性）が同時に保持される」部分が、たまさんが素晴らしく知的で聡明で内省力がある方だと感じた部分でもありますし、「自分がエンドレスループになっている」「ずっとグルグルしている」と思われる方は、このパターンでそうなっている方もいるかと思います＾＾

感情＋長所のコンボの構造

ということで、感情と思考を同時に複雑に保持できる状態でグルグルしているという時は、カウンセリング的には、感情と思考をより整理していくことがあります。

具体的には、ご相談文だと、

と書いて下さっていますが、よかったら以下のことを考えてみていただければと思います＾＾

つまり、

という感情＋たまさんの聡明さ（高い客観性）のコンボによって、このご相談の構造が成り立っているのかと思ったのですが、いかがでしょうか＾＾？

ライバルグループの素晴らしさを認めると困ることとは？

そして、その他のグループの素晴らしさを認めると、具体的にどのようなことが困るかについては、詳しくお話をお聴きしてみないとわからないので、いくつか例をあげてみたいと思います＾＾

本当に例えばなのですが、「一度好きになったものはずっと好きじゃないといけない」という自分ルールがある場合などは、その他のグループの素晴らしさを認めて好きになってしまうと、その自分ルールに抵触してしまうので困るという方もいるかもしれません（無意識的に）。

また、客観的なパフォーマンス的な素晴らしさとは別のところで、自分が大切にしているものが、その他のグループの素晴らしさを認めて好きになってしまうと、うやむやになってしまうように感じて、それが嫌だと思っている方もいるかもしれません（無意識に）。

上記は例なのですが、こんなふうに、何か理由があるのかと思います＾＾

その理由を明らかにして、自分ルールを緩めるなり、実は本当に自分の大切にしているものを明確にするなり、一段下の理由部分を調整していくことで、今の景色の見え方が変わってくる（ライバルグループを見ても特に気にならなくなる）ことがあります＾＾

今日は、感情と思考を同時に複雑に保持できる状態でグルグルしているという時「一段下の理由を掘り下げる」ということで、そのための問いをご紹介しました＾＾

何か少しでも参考になれば幸いです＾＾