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こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご相談文
お酒の失敗と日頃押さえている感情(ご相談者さん:らむさん)
私はお酒を飲みすぎると、人へ暴言を吐いてしまうという癖があり何回か人を困らせる、怒らせています。
平日はほとんどお酒を飲まず、友達と会う金・土にまあまあの量を飲むことがあります。
日曜日は翌日出社のコンディションを整えるため飲まないようにしています。
お酒を飲んだ状態で出てくる感情は日頃貯めている感情とよく言われますが、
仕事をするにおいて、他人と関係性を構築するために、冷静に対処(感情を出さない)することが増えてきたと感じます。また物事を進めるにも感情的になっても解決しないと思い、冷静に対処することがあります。(ちなみに私は女性です。)
またそれが通常運転となり、無意識に不満が溜まっているのではと感じています。
以前友達へ暴言を吐いてしまったことから反省し、2年禁酒を行いました。
禁酒は出来るのですが、飲まなくなった私に対する周りの反応が「飲んだほうがあなたはおもしろいよ」と言われることが多く、しらふの私とのキャラクターの違いにジレンマがあります。
しらふの時はクールとよく言われます。お酒や飲みの場は好きです。
お酒をやめてしまうと、楽しみがほとんど無くなってしまうので、なるべく禁酒はしたくないと考えていますが、お酒を飲んでいる限りは今後も暴言を吐くことがあると思うので、
カウンセリングへ行くことを検討しています。
暴言の改善や日頃の自分の感情を抑えないようにする方法などがあれば教えて頂きたいです。
ご回答はここからです。
らむさん、ご相談いただいて本当にありがとうございます。
お酒を飲むと暴言を吐いてしまう。
私自身もお酒を飲みすぎて、20代後半ぐらいの時にガチで体を壊していた時期がありましたので、非常に共感を持ちながら、らむさんのご相談を拝見させていただきました。
また、お酒ではないけれども、普段は仕事の世界ではすごくしっかりと仕事をしているけれども、パートナーや家族に対してだけ、すごく暴言を吐いてしまう。
そういう外のしっかり具合とは真逆の行動を、取ってしまうパターンを、お持ちの方もいらっしゃると思います。
ご相談文を読んで、らむさんは心理のことに詳しい方かなと思うので、少し復習的なことになるかもしれませんが、こういう時、一般的には、友人や家族などからだと、
「そんな暴言、吐いちゃダメだよ。」
「そんなお酒ばっかり飲んじゃダメだよ。健康に悪いよ。」
「パートナーに暴言を吐いたらダメだよ。」
と言われてしまうこともあるかもしれません。
でも、本人も暴言や多量飲酒をしないほうが良いとはわかっていて、
「あー、また暴言吐いちゃった…。」
「あー、またすごい飲んじゃった…。」
と後から落ち込んでしまったりすることも多いかと思います。
カウンセリング的な見方からすると、「そうせざるを得ない理由がある」のですよね。
らむさんも、
>無意識に不満が溜まっているのではと感じています。
と書いて下さっていて、普段ストレスや不満が、お酒で暴言を吐くという形で出てきているという構図になっているのではないかと思います。
そうしますと、らむさんのおっしゃる通り、
>日頃の自分の感情を抑えないようにする方法
つまり、不満を溜めない・感情を安全に処理する方法というのが、とっても大事になってくるかと思います。
今日はそのための3つのポイントについてご回答したいと思います^^
何か少しでも参考になれば幸いです^^
感情と行動をわける
1つ目もポイントは「感情と行動をわける」です。
らむさんは、
>仕事をするにおいて、他人と関係性を構築するために、冷静に対処(感情を出さない)することが増えてきたと感じます。また物事を進めるにも感情的になっても解決しないと思い、冷静に対処することがあります。(ちなみに私は女性です。)
と書いて下さっていて、感情的に少し難しい場面でも冷静に対処することができる方なのですね^^
この行動(冷静に対処)自体は仕事や社会での生活上、メリットも多いかと思いますし、素晴らしいことですよね^^
ただ、感情を感じることと冷静に対処することは分けて考えることができるかと思います。
らむさんは、当てはまるかはわからないのですが、私は昔、「ネガティブな感情を感じること自体が、すごくダメなことだ!」「人に対して、ネガティブに思うのは良くない」と思っていました。
でも、
〇感情自体は自然と湧いてくるものなので、良い・悪いはない。
〇その感情を、どのような行動として表現するかについては、社会的に良いとされる方法もあれば、悪いとされる方法もある。
例:相手にムカついたという感情そのものに良い・悪いはない。
でも、相手にムカついたから、それを「相手をぶん殴る」という行動で表現したら、社会的に悪いとされる方法になる。
ということかと思います。
このように、感情と行動を分けて考えることができるようになると、すごく感情の扱い方が楽になったと思います。
自分の感情を抑えないというのは、感じた感情をただ受け止めるだけで、行動とはまた別のこととして扱うと、結構扱いやすくなるのかなと思いますので、これが1つ目のポイントになります。
ネガティブな感情を安全な方法で解消していく
2つ目のポイントは、「ネガティブな感情を安全な方法で解消していく」です。
ネガティブな感情を感じてること自体は問題ないけど、それを解消するための行動として、人を殴ったりだと社会的に問題になるかと思います。
逆に、例えば、すごくムカつくことがあった時に、新聞紙を丸めて一人自室で叩くことをしても、誰かを傷つけたりすることにはならないと思います。
つまり、ネガティブな感情を安全に解消する方法を、どれくらい、技術として持っているかが2つ目のポイントになります。
いろんな方法があるので、詳細は以下の記事を参考にしていただければと思います。
【参考記事】
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ネガティブな感情を感じやすい心のクセを修正する
3つ目は、カウンセリングで扱うことが多いのですが、「ネガティブな感情を感じやすい心のクセを修正する」です。
例えば、私は、昔、同僚の人から「これまだできてないの?」と聞かれたとすると、「まだできてないの? 遅すぎない? 頭悪いんじゃないの?」と同僚から言われているように感じていたのですね。
(その人はそういう意図ではなくて、進捗を確認しただけなのですが(;^_^A)
自分自身の心のクセとして、「すごく責められてる」「自分はバカにされてる」と思いやすかったので、そのように感じていました。
そうすると、どうしてもイライラとかネガティブな感情が、たくさん出てきやすくなってしまいますよね。
こういった心のクセを修正していくと、「これまだできてないの?」と聞かれても、別に責められているように感じないので、ネガティブな感情が激減しました。
カウンセリングでは、こういった根本的なところにアプローチしていったりしますので、取り組んでみたいなと思われたら、是非活用していただければなと思います^^
まとめ
お酒を飲むと暴言を吐いてしまう構造と対処法3つのポイント
お酒を飲むと暴言を吐いてしまうという時、カウンセリング的に見ると、「そうせざるを得ない理由」があります。
例えば、普段ストレスや不満が、お酒で暴言を吐くという形で出てきているという構図があります。
なので、今日は、普段から不満を溜めない・感情を安全に処理する方法として、以下の3つのポイントをご回答しました。
1.感情と行動をわける
2.ネガティブな感情を安全な方法で解消していく
3.ネガティブな感情を感じやすい心のクセを修正する
動画と関連記事のご紹介
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
【関連記事】
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何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
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この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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