こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
人間関係がことごとくうまくいかない私は幸せになれるのでしょうか?(ご相談者さん:たまさん)
わたしは会社員として事務系の仕事をしている40代未婚女性です。
わたしの悩みは生まれてこの方人間関係がことごとくうまくいがないことです。
原因は家庭にあるのかなと考えています。
実家は自営業を営んでいて、祖父が創業した会社で両親も働いていました。
祖父はワンマンで家族を従業員のように扱い、気に入らないことがあれば、暴言や暴力をふるうひとで、女癖も悪く愛人を作っていて、モラルのない人でした。
わたしが10歳の時に祖母が自殺をしてからは、そんなモラハラな祖父と一緒に暮らすことになりました。
母や私への暴言や暴力や嫌がらせが20年間続きました。
母は実家が近いにもかかわらず、20年間ほとんど実家に帰らせてもらえないばかりか、友達と遊びに行くことさえさせてもらえず、家業の手伝いをしながら子育てをする毎日を過ごしました。
父はそんな私たちを見て見ぬふりで、わたしが父の前で暴力を振るわれていても止めてくれず、母が止めようとしてくれましたが、逆に母が祖父に暴言を吐かれることが多かったです。
弟も暴力や嫌がらせを受けていましたが、私ほどではなかったです。
わたしは母のストレスの吐口になることも多く、母と喧嘩になると暴言を吐かれ暴力を振るわれました。
わたしは家庭でも学校でも居場所がなく、いつも1人でした。
家では祖父から学校ではクラスメイトからいじめられて孤立して、心休まるところがありませんでした。
「生まれてこなければよかった、今死んでも誰も悲しまないし今死んでも何も惜しくない」とずっと思って生きてきました。
でも唯一動物と一緒にいる時だけわたしの居場所がありました。
家に迷い込んできた野良猫を飼うことになったとき、とても嬉しかったのを覚えています。
その猫とはすぐに友達になれました。
そんなコミュ障なわたしにも大学生の時に初めて恋人ができて、世界で一番の友達に出会えたような気になったのですが、彼は二股をかけてわたしを振って去っていきました。
これをきっかけにわたしは本当に人が怖くなりました。
それ以来恋人も友達もいない生活で、趣味の場でも職場でもやっぱり攻撃されていまします。
自分の何がダメだからここまでうまくいかないのか分かりません。
みんなから好かれたりしなくてもよいからせめていじめられることなく普通に生きていきたいです。
どうしたらわたしはいじめられずに穏やかに生きたいからるでしょうか。
ご教示頂けましたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
ご回答はここからです。
たまさん、ご相談ありがとうございます^^
ご相談文にもありますが、モラハラで暴言・暴力をふるうお祖父さん。見て見ぬふりをするお父さん。たまさんに対してストレスをぶつけていたお母さん。
すごく過酷な状況だったのではないかと思います。
その後、「やっと世界一の友人と出会えた!」「やっと分かり合える人と出会えた!」と思われたところから、彼さんの二股が分かったとのことで、これも本当に辛い状況と思います( ;∀;)。
私達って過去の体験から「人ってこういうもの」というイメージを持つものだと思います。
だから、ずっと厳しい状況の中で人のネガティブな面を見続けてしまうと、どうしても「人って怖いものだ」「人って裏切るものだ」と思ってしまうのも無理ないことと思います。
私も過去には「男性ってすぐ暴力をふるう最低な生き物」と思っていた時がありまして、その時は、本当に男性との人間関係が全然うまくいかったのです(今は、別にそう思っているわけではありませんので、男性読者の方もご容赦下さい(;^_^A)
そういう意味で、たまさんのご相談、非常に共感を持って拝見させていただきました。
そして、過去の体験からできた「人ってこういうもの」というイメージを変えることはできるし、それによって穏やかに楽しく生きていくこともできます^^。
「辛い過去の出来事を持っているから、もう未来もダメだ。幸せになんかなれない。」みたいなことは、全くありません。
むしろ、たまさんのように、ウルトラハードな状況の中でずっと頑張ってこられたその頑張りや才覚。そういった才覚などを持つたまさんが、幸せになれないわけないと思っています^^。
これは、私のところに来て下さるクライアントさんの経験からも、そう思います。
今日は、3つのポイントから「ハードな状況を生きてきた人が人間関係がうまくいかなくなる原因と対策」を解説して、たまさんが穏やかに楽しく生きていくための応援になればと思います^^
自己否定・自己攻撃を緩めて、自分に優しく接する
まず、
>趣味の場でも職場でもやっぱり攻撃されていまします。
とのこと。実際には具体的にはどういう攻撃かについては、カウンセリングだったらお聴きすると思います。
(例えば、暴力などの物理的な攻撃であれば、まずは退避することも大切なので、以下に述べることは少し当てはまらないと思うので)
今回は、暴力などの物理的な攻撃というよりも、「キツイことを言われてしまう」とか「自分に対して他の人の態度がキツイ」といった場合を想定して話を進めさせていただきます^^
まず、1つ目のポイントとしては、「自分ってダメだ」と思っていると、他の人が何となく言ったこと・やったことを、自分を責める攻撃のように感じてしまう時があります。
例えば、職場の同僚に自分が「おはようございます」と挨拶したとします。
そしたら、職場の同僚が返事もしてくれないし、その挨拶を無視したとします。
「自分ってダメだ」という前提があると、
「私が何かしたから、相手は怒って無視しているんだ」
「挨拶を無視するってことは、自分のことを嫌いなんだ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、もし「自分ってダメだ」という前提がなかったら、
「あれ、相手は偶々自分の挨拶が聞こえてなかったのかな^^」
「相手はパートナーと朝喧嘩して、ご機嫌斜めなのかな^^?」
と、「無視される=自分に対する攻撃」とは思わない場合もあるかと思います。
このように、相手の行動・言動が、自分を攻撃するように感じるのは、自分自身が自分を攻撃し否定しているからという場合もあります(もちろん、全ての場合がこれとは言えないので、一つの可能性として考えていただければと思います^^)
もし、これに当てはまるなと思われた場合は、「自己否定・自己攻撃を緩めて、自分に優しく接する」ことが、解決へのポイントになります^^
では、「自分に優しく接する」とはどういうことかと言いますと、たまさんは動物がお好きと書いて下さっています^^
たまさんが動物に接する時って、どんなふうに接していますでしょうか^^?
たぶん、「可愛いね^^」「良い子だね^^」「(何かあったら)どうしたの^^?」と、優しく接していらっしゃるのではないかと思います。
そのように自分にも接するというイメージを持っていただくのは、いかがでしょうか^^?
過去の経験のトラウマを癒す
2つ目は、「過去の経験のトラウマを癒す」です。
最初にも書いたのですが、たまさんはとっても大変な環境の中、お一人で本当によく頑張ってこられたと思います。
でも、どうしてもハードな環境の中にいると、「人って怖いものだ」「人って裏切るものだ」という思い込みができてしまう場合もあります。
そして、自分の心の中で、
「人って怖いものだ」
「人って裏切るものだ」
という思い(観念)を持っていると、実際にそのような出来事が起きることがあります。
(嫌がらせや攻撃されたり、「人は怖い」「人は裏切る」と感じる出来事が起きる場合があります)
これは少しわかりにくいので、前に別の記事でご紹介したことがあるのですが、昔の私の事例をご紹介したいと思います。
私は昔「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という思い込みを持っておりました。
(注:これは事実そうという意味ではもちろんないです。また、今はその思い込みは持っておりませんのでご安心下さい(;^_^A)
そうすると、以下のように実際にそういう出来事がよくおこっておりました。
野内:「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という思い込みを持っている
↓
男性A:たまたま、ちょっと大きな声を出す
↓
野内:「男性のちょっと大きな声=攻撃された」と感じる。「何だよ!」と男性Aに対してキッとなる(無意識で)
↓
男性A:自分は何もしていないのに、野内がキッと睨んできたと感じる。「何だよ!野内は嫌なヤツだな!」と思い、書類をバンと机の上に置いたりする。
↓
野内:Aが書類をバンと置いたのを見て、「ほら!やっぱり!だから男は最悪だな(怒)!!!!!」とAに対する態度が激化する。
↓
男性A:野内の激化した態度を見て、「やっぱり野内は嫌なヤツだな!!!!」と思い、さらに態度が激化する。
↓
結果的に、「男性=すぐ暴力に訴える最低で危険なもの」という現実が形作られていく。
こんなふうに、心の中にある思い込みが実際に起こってくるという場合があります。
この場合の解決策は、まず自分がそういう思い込みを持っていることに気が付くことかと思います。
気が付くだけでも、そこから抜けていくことができる場合もあります。
(気が付いたけど抜けれない深い痛みがある場合は、カウンセリング案件だと思いますので、もし取り組んでみようと思ったら、カウンセリングも活用してみていただければと思います^^)
自分の世界を大切にして、それにあった人とつながる
最後は「自分の世界を大切にして、それにあった人とつながる」です。
私のブログやカウンセリングに興味を持ってくださる方は、ハードな状況の中で一人で頑張ってこられた勇気と才覚溢れる方が多いように思います^^
クライアントさんに了承をいただいて、ブログにもたくさん感想を掲載していますので、良かったらご覧ください^^
そして、そういったクライアントさん達を見ていると、その方の中には、ものすごく豊かで美しいその人独自の世界が広がっているのです^^
例えて言うと鍾乳洞のような感じで、入り口から一歩中に入ると、美しい自然美や広大で豊かな世界が広がっている。
その素晴らしいその方の世界を大切にして、それを表現する(書く、踊り、歌うなどなど様々な方法があります)ことで、「その世界が好きだ!」という人とつながっていくという方法もあるかと思います^^
これはピンとこなかったり、「そんなの怖い!」と思われたら、一旦置いておいていただければと思います^^
ただ、たまさんの中には、ウルトラハードな状況を生き延びてきたパワーも才覚も勇気もある。
それを生かして、嫌われないように誰かの世界に自分を合わせるのではなく、自分の世界を表現することで、それに合った人と楽しい関係をつくっていくこともできる。
そういったことを、どこかで覚えておいていただければと思います^^
まとめ
今日は「ハードな状況を生きてきた人が人間関係がうまくいかなくなる原因と対策」として、3つのポイントを挙げました。
〇「自分ってダメだ」と思っていると、他の人が何となく言ったこと・やったことを、自分を責める攻撃のように感じてしまう場合がある。
→自己否定・自己攻撃を緩めて、自分に優しく接すると、人の言動が「攻撃」とは感じなくなる。
〇自分の心の中で、「人って怖いものだ」「人って裏切るものだ」という思い(観念)があると、実際にそのような出来事が起きることがある。
→過去の経験のトラウマを癒すと、ネガティブな観念がなくなる。
〇自分の世界を大切にして、それにあった人とつながる方法もある。
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
同志の一人として、心からたまさんを応援しております!
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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