こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
ココロノマルシェとは?
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ココロノマルシェ
ご相談文
学習性無気力?(ご相談者さん:mさん)
皆さま、こんばんは^^ mと申します。
自分の無気力をどう扱ったらいいかわからず、ご相談に乗って頂きたいです。
今、40代前半。実家でお世話になっており、一人っ子です。
私は、長年やる気のなさに悩んでいます。
何かを楽しむことも出来ず、熱中することも出来ず、仕事も楽しくなくて。
毎日生きているのか死んでいるのかよくわからない生活をしています。
以前は、私がやる気がないのはだらしがなくて、情けない奴だからだ、とずっと思っていたのですが、もしかして何か理由があるんじゃ、とここへの相談を決めました。
いろいろ読み漁っていたら「学習性無気力」や「学習性無力感」という言葉が今の自分に当てはまる気がしました。
何かやろうとしても「どうせそんなことしたって意味なんかないよ」「何にもならないよ」と思ってしまう自分がいます。自分がやることが「お金を稼げる手段にならないと意味がない」とか。「社会的に役立つことじゃなきゃ」とか。
子供の頃は流石に遊んだりもしましたが、歳を経るにつれて段々と楽しめなくなるど同時に、自分が楽しむために何かをすることを無意味に感じるようになりました。
なんでそう思うのか、と過去を振り返りました。
一番古い記憶は幼稚園なのですが、その頃から周囲の空気を読むような子供だったこともあり、「周りに合わせること」「浮かないこと」などを必死に守ってきたので、いつも自分で自分に嘘をついて生きていたような気がします。
周りが笑えばホッとする。冷めた反応をされると、恐怖で居た堪れなくなり、なんとかしなきゃ、と自虐に走ったこともしばしば。
なんとか溶け込もうと必死に頑張るも、いつだってうまくいかなくて。
学生時代はずっと、社会人になってからも浮いてばかりでした。
頑張ったって、バカにされて、仲間外れにされて、みんなから白い目で見られて指差されて。きっと私のことなんて誰も相手にもしてくれない。
そんな思いがあるような気がしています。
両親に対しても寂しさを感じますが、同級生、先生、ありとあらゆる人に対して上記のような思いを抱いています。
今は引きこもり気味で、布団にくるまっている時が安心できる時ですが、それも長く続くと虚しさを感じ。このまま一生私は何にもなれないのだろうか、と落ち込みます。
この無気力で不安でどうしようもない状態から抜け出したいです。
情けない相談で恐縮ですが、ご回答いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ご回答はここからです。
mさん、ご相談ありがとうございます^^
無気力ややる気のなさに関するご相談とのこと。
まず、mさんは
>以前は、私がやる気がないのはだらしがなくて、情けない奴だからだ、とずっと思っていたのですが、もしかして何か理由があるんじゃ、とここへの相談を決めました。
と書いて下さっています。
「何か理由がある」。
本当にその通り!!!!なんと素晴らしい視点なのでしょう^^
mさん以外でも、無気力ややる気のなさに悩む時、ついつい「自分がダメだから…」と自分自身を責めてしまう方も多いかもしれません(涙)。
でも、mさんが書いて下さっている通り「何か理由がある」のです。
実は、私自身も最初にカウンセリングや心理学に出会った理由は、仕事に燃え尽き、無気力・やる気のなさに悩んでいたからでした。
Google検索に「しんどい」「やる気がでない」「仕事 疲れた」などと打ち込む日々を送っていました(涙)。
なので、mさんのこのご相談、本当に共感を持って拝見しました。
今日は一緒にこの「無気力・やる気がなくなる理由」について考えつつ、それを少しでも打開するヒントになればと思い、ご回答したいと思います^^
ずっと周りに合わせようと頑張ってこられたmさんの頑張りを承認する
mさんは、
>「学習性無気力」や「学習性無力感」という言葉が今の自分に当てはまる気がしました。
と書いてく出さっていますね^^
「学習性無気力」「学習性無力感」の詳しい説明は、よそに譲りますが、簡単に言うと「何度も自分が何をしてもストレスが回避できない状況に置かれる。すると、何をしても無駄という無力感が学習されて、そこから逃げようという努力も行えなくなること」という意味かと思います。
そして、mさんは過去を振り返っていただいて、
>「周りに合わせること」「浮かないこと」などを必死に守ってきたので、いつも自分で自分に嘘をついて生きていたような気がします。
>周りが笑えばホッとする。冷めた反応をされると、恐怖で居た堪れなくなり、なんとかしなきゃ、と自虐に走ったこともしばしば。
なんとか溶け込もうと必死に頑張るも、いつだってうまくいかなくて。
>学生時代はずっと、社会人になってからも浮いてばかりでした。
と書いて下っていますね。
頑張って周りに合わせようとされてきたのに、浮いてしまうとなったら、辛かったと思います。
ずっと周りに合わせようと頑張ってこられたのですよね。
この努力を考えたら、mさんは「だらしがなくて、情けない奴」では絶対ないですよね^^。
ものすごく頑張ってこられたうえでの今の状況なのだから、「情けない相談」でもないですね^^
大切な大切なmさんの大切な大切な人生に関する相談です。
是非、
「本当に今までよく頑張ってきたね^^」
とご自身にも声をかけてあげていただけたらなと思います。
どうしてそんなに周りに合わせないといけないと思われたのかについて
そして、カウンセリング的に見ると、mさんはどうしてそんなに周りに合わせないといけないと思われたのかなというところをお聴きしてみたいなと思います^^。
よかったらご自身でも考えてみていただけたらなと思います。
mさんは、
>いつも自分で自分に嘘をついて生きていたような気がします
>冷めた反応をされると、恐怖で居た堪れなくなり
と書いて下さっています。
もしかしたら、
「本当の自分(ありのままの自分)はダメだ」という観念がある
のかもしれません。
「本当の自分(ありのままの自分)はダメだ」という観念があると、本当の自分を隠して周りに合わせようとするということが起きるかもしれません。
また、「本当の自分(ありのままの自分)はダメだ」という観念があると、ダメではない何者かになろうとするかもしれません。
それが、
>「お金を稼げる手段にならないと意味がない」「社会的に役立つことじゃなきゃ」
という思いにつながる場合もあるかもしれません。
「自分にOKを出す」自己受容
もし、「本当の自分(ありのままの自分)はダメだ」という思いに「そうかも…」と思われたら、「自分にOKをだす」という自己受容が、無気力ややる気のなさを突破するカギになるのではないかと思います。
本当の自分(ありのままの自分)でOK
↓
社会的にOKなことではなく、自分が本当にしたいことにOKがでる
↓
やる気がでる
という流れです。
ここでは、自己受容のワークをご紹介したいと思います。
1日2日で劇的に変わるワークではありませんが、数か月かけてコツコツやることで、自己受容が進むと思います^^
【自己受容のワークの例】
〇自分の感情に〇×を付けずに、まず「あ~、そう感じているんだな~」とまず受け止める。
例)「あ~しんどい…」という感情が出てきたら、「うんうん、しんどいって感じているんだね^^」と受け止める。
(友達が「あ~、しんどい…」と言った時に自分がどう対応するかをイメージするとやりやすいかもしれません^^)
mさんの才能とは
最後に、1つ。
私がmさんのご相談文を読んで一番思ったことは、mさんの表現力の素晴らしさでした。
>「周りに合わせること」「浮かないこと」などを必死に守ってきたので、いつも自分で自分に嘘をついて生きていたような気がします。
>周りが笑えばホッとする。冷めた反応をされると、恐怖で居た堪れなくなり、なんとかしなきゃ、と自虐に走ったこともしばしば。
とか、心に突き刺さるような、「それ!!!」と思われる方も多いのではないかと思います^^
(私も「まさに、それな!!!」と激しく思いました(笑))
mさんは表現者としてとても才能溢れる方なのではないかと思います。
(ずっと浮いていたというのも、それぐらいの世界観があるからとも考えられるので)
だから、自分にOKを出したら、mさんは自然と「何者か」になれるように思います。
自分にOKを出すことについて、カウンセリングもおススメと思います^^
というのは、上記の自己受容のワークはすごく一般的なワークです。
カウンセリングは、ピンポイントで問題をひょいっと動かせるところを一緒に探していくイメージです。
てこの原理を使うと重い荷物でも小さい力でひょいっと動かせるのと似ています。
なので、もしよかったら、カウンセリングも検討いただけたらなと思います。
まとめと動画のご紹介
無気力・やる気がなくなるには、理由があります。
今日は、「本当の自分(ありのままの自分)の存在にOKを出す」という観点からご回答しました。
動画でも回答しておりますので、よければご覧下さい^^
私自身、自分の存在にOKを出せなかった時期が長かったです。
その時は、本当に生きていくのが不安で不安でしかたありませんでした。
他人が喜んでくれれば自分はOK。そうじゃない自分には生きている価値がない。
他人の評価が自分という存在の根幹を揺るがすように感じていました。
「ジコジュヨウ?何それおいしいの?」状態でした(笑)。
なので、過去の私のように、今日のお話も「難しい…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません^^
よければ、安心と自由と喜びの世界に皆でお引越ししましょう^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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