こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ブログにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
旦那がずっと非正規で不安です(Nさん)
結婚4年目の夫婦です。
これから子供を持ちたいと思っていますが、旦那がずっと非正規のままでいること、正社員になりたがらないことに不安を感じています。
出会ったころは正社員でしたが、昇格したときに激務とストレスで胃にポリープができてしまい、退職しました。
転職したもののそこでも上手くいかず、また元の会社に非正規で戻ることになりました。
それからというものの、正社員になるのが嫌になってしまったのか、「今のままでいたい」と言っています。
子供を持つことを考えると、旦那が非正規のままで本当にいいのか、とても不安になります。
収入も上がっていかないし、退職金もありません。
家のローンも組めないかもしれないし、組んだとしても支払いが大変かなと思ってしまいます。
一方私は短時間勤務をしており、今のペースがちょうどいいと感じています。
旦那に正社員になってほしい、もっと稼いでほしいという思いが強くなるたびイライラして旦那にあたってしまうことがあります。
私は旦那に依存しているのでしょうか。
豊かに暮らしている人たちと比べてとても惨めな気持ちになり、自分も旦那のことも責めてしまいます。
とても苦しいのですが、他人を変えることはできないし、あげまんにもなりたくないし、どうしたらいいか分かりません。
ご回答はここからです。
Nさん、ご相談ありがとうございます^^
ニュースやネットなどで「子ども1人2,000万円ぐらい費用がかかる」といった文言を見かけることもあるかもしれません。
そういった情報を見ると「子どもはほしいけど、お金が心配だな」という思いを持たれる方も多いかもしれません。不安になるのも無理ないことですよね。
また、パートナーに「もっとこうしてほしいのに」「こういうのはやめてほしいのに」といった不満を持って、ついついイライラして当たってしまう。
そういうことを一度もしたことがない人のほうが珍しいかもしれません。
(私も子どもはいないのですが、夫に対してちょっとした不満からイライラすることは、たまにあります(←リアル 笑))。
Nさんのご相談、いろいろな角度から考えることができます(不安を解消したいのか、夫にイライラして当たってしまうのをやめたいのか、豊かに暮らしている人と比較してみじめな気持ちになることを克服する方法が知りたいのか などなど)。
実際のカウンセリングだったら、「今一番解決したいことって何ですか^^?」ということをお聴きしながら、お悩みを整理すると思います。
もしよかったら、「自分は何を一番解決したいのだろう?」と考えてみていただいたり、機会があったらカウンセリングも利用してみていただければと思います^^
今日は詳しいお話をお聴きできないので、
パートナーに「もっとこうなってほしい(正社員になってほしい・もっと稼いでほしい)」けど、パートナー自身は「今のままでいたい」と言っている。
それに対してイライラする。
自分のイライラをどう扱っていったらよいか。
といったテーマでご回答したいと思います^^
(もちろん、「自分の解決したいことはもっと別のこういうことだよ」ということがありましたら、またご質問いただけたら幸いです^^)
自分の心に余裕をつくる
まず、Nさんは、パートナーシップ以外の部分で、今、心の余裕ってどのぐらいあるでしょうか?
例えば、仕事や趣味、友人関係。自分の楽しみや好きなことなどなど。
>とても苦しいのですが、他人を変えることはできないし、あげまんにもなりたくないし、どうしたらいいか分かりません。
「どうしたらいいかわからない」という時。
本当に方法がわからないということもあります。
ですが、もう既に心のエネルギーが空っぽで、いろいろ取り組むエネルギーがないという場合もあります。
また、我慢しすぎて怒りとかネガティブな気持ちがいっぱいで、いろいろ取り組む気持ちになれないという場合もあります。
例えていうと、お腹ペコペコで(心のエネルギーがない)、両足が痛くてたまらないのに(ネガティブな気持ちが溜まっている)、「運動するといいよ(〇〇に取り組むといいよ)」と言われても、「できるか!」ってなります。(←誰でもなります^^!)
そういう時は、まず、
〇お腹を満たす
〇両足の痛みをなおす
といったことを最初にするほうが、結果的に早いということになるかと思います。
もし、Nさんが、「あ~、確かに自分の心に余裕がそもそもないかも」と思われたら、
〇お腹を満たす→自分の好きなことをして、自分を喜ばせる。
〇両足の痛みをなおす→ネガティブな感情をお恨み帳などに書き出して解消する。
といったことを最初にやってみていただくのはいかがでしょうか^^?
パートナーにイライラする時の2つのパターン
心に余裕がある程度できて、実際に「よーし、いろいろ取り組んでみるぞ!」というお気持ちになったら、ここから続きを読んでみていただければと思います^^
>旦那に正社員になってほしい、もっと稼いでほしいという思いが強くなるたびイライラして旦那にあたってしまうことがあります。
>私は旦那に依存しているのでしょうか。
ということですが、依存というのは「自分では何もできない、誰かに何とかしてもらいたい」という気持ちのことです。
なので、イライラする理由によって、依存が問題なのか別のことが問題なのかが分かれると思います。
今日は2つ「こういうパターンもあるかな?」という例を挙げたいと思いますので、「自分に当てはまるかな?」と思いながら、読んでみていただければと思います^^
「こうすべき」という観念により、それに違反している人にイライラするパターン
私達は、無意識に「こうすべき」「ああすべき」というたくさんの心のルールを持っています。
例えば、
「(夫は)正社員であるべき」
「家は持ち家にすべき」
「女性はこうすべき」「男性はこうすべき」
「子どもを持つなら〇〇すべき」
「人に対して優しくすべき」
「怒ったりするべきではない」
などを持っている人もいるかもしれません。
急いで言っておけば、その心のルールを持っていることが悪いことではありません^^
私達全員が様々なルールを無意識に持っています(もちろん、私も持っています)。
問題は、自分が持っている心のルールに従わない人を見ると、イライラしてしまうものなのです。
Nさんの場合も、もしかしたら、
Nさん:「夫は正社員で働くべき」という心のルールを無意識に持っている
夫さん:そのルールに違反している
こういう状態なので、イライラするのかもしれません。
この場合は、無意識に持っている自分のルールを書き出すなどして可視化すると、「あれ、これって本当かな?」と一旦客観的になって見れるので、「ま、今はいろんな働き方があるし、別に正社員じゃなくてもいっか」とスルッと思える場合もあります。
そうすると、イライラはなくなります。
また、正社員ではなくても楽しく働いている人などを見ることでも、その心のルールが相対化される場合もあります(「ま、別にいいか」と思えるようになる)。
「自分では何もできない、誰かに何とかしてもらいたい」という思いからイライラするパターン
>旦那に正社員になってほしい、もっと稼いでほしいという思いが強くなるたびイライラして旦那にあたってしまうことがあります。
>私は旦那に依存しているのでしょうか。
例えば稼ぐことについて、「自分では何もできない、夫に何とかしてもらいたい」という思いがある場合、夫が何とかしてくれないとイライラしてしまう場合もあります(これが「依存」の問題です)。
Nさんは、「自分では何もできない、夫に何とかしてもらいたい」という気持ちはあるでしょうか^^?
これも別にそういう気持ちがあったらダメということではないのです。
ただ、「自分では何もできない。誰かに何とかしてもらいたい」という依存の状態というのは、本人が非常にしんどい場合も多いです。
例えば、自分が喉が渇いていて水を飲みたいとします。
自分で水を入れて飲む=自立
誰かが水を差しだしてもらうまで、ずーーーーーーーーっと待たいないいけない=依存
と考えると、依存は良い悪いではなく、本人がしんどいのではないかと思います。
(すぐに水が出てきたらよいけど、相手の気分次第になってしまうので、ずーーーーーーーーっと水が出てこないかもしれません。喉カラカラの状態で、それを待ち続けるってすごく辛いと思いますので)
カウンセリングだと、「自分には何もできない」という無価値観を癒すことを一緒にしていく場合が多いです。(「自分には何もできない」という誤解を解いていく)。
ご自身でやっていただく時は、「自分の魅力や長所を受け取る」ということもおススメと思います。
人には素晴らしい魅力や長所がたくさんあります。
それを受け取っていくことで、
「自分にはいっぱい魅力や長所があるし、いろいろできることがある」と思うようになる
↓
自分でもいろいろできるので、「夫だけに何とかしてもらいたい」という気持ちがなくなる
↓
イライラしなくなる
といった流れになります。
自分の魅力や才能を受け取るということについては、たくさん記事も書いていますので、参考になればと思います。
まとめ
パートナーに「もっとこうなってほしい(正社員になってほしい・もっと稼いでほしい)」けど、パートナー自身は「今のままでいたい」と言っている。
それに対してイライラする。
こういった場合、イライラする理由ごとに、2つの解決法について書いてきました。
私自身、昔、「自分には良い所が1つもない!」と力強く言い切れるほど無価値感が強かったのです。
だから、「自分には何もできない。誰かに何とかしてほしい」という気持ちもすごく強くあったと思います(その当時はうまく言語化できなかったのですが)。
「私なんかできないよ」と思っていて、いろいろなチャンスをつかみにいけなかったこともありました。
「もっと積極的になりなさい」と人から言われたことも、たくさんありました。
そのたびに、無理やり積極的になろうとしては逆に滑るというトホホなパターンもありました(笑)。
結局、私自身はカウンセリングを使いながら、無価値観を含む根本的な心のクセをちょっとずつちょっとずつ修正しました。
その経験から、ただ一つお伝えしたいことは、「無価値感や依存が強くなるには強くなるだけの理由がある。その人が悪いわけじゃない。そして、いつからでも変えていける」ということなのです^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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