ケーススタディ③いつもお金がギリギリになる事例

相談回答(架空相談含む)

こんばんは(^^)。心理カウンセリング勉強中の野内です。
今日は、以下の架空のクライアントさんのケースに全力で答えるという、エアカウンセリング③を行いたいと思います。

この事例は、カウンセラー根本裕幸先生の心理カウンセラー養成講座(お弟子さん制度4期)の中で事前課題として出されているものです。

ちなみに、エアカウンセリング①②はこちらから
エアカウンセリング①仕事が続かない事例
エアカウンセリング②上司とよく揉める事例

いつもお金がギリギリになる事例:Cさん

30代男性。サラリーマン。独身、一人暮らし。収入は決して低い方ではないと思うのだけど、毎月ギリギリの生活になってしまう。

特に贅沢をするわけでもなく、お金のかかる趣味があるわけでもない。車も持っておらず、同僚に誘われて飲みに行くことも月に数回程度。スマホゲームで課金することもあるが、月に数千円程度だからそんなに影響はないはず。彼女もそんなに高級なお店を好むタイプでもないし、おうちデートが多い(お互いの家を行き来する)ためそれほどお金を使うこともない。

奨学金の返済も20代の頃に終わっており、収入も増えている今なら結婚資金などのためにも貯金をしていなければいけないはずなのに、ボーナス分がそのまま貯金になるくらいである。

仕事は楽しく、人間関係も悪くなく、会社はホワイト企業なので残業もそれほど多くない。年齢と共に責任が増してきてストレスを覚えることもあるが、衝動買いをするタイプでもないし、どうしてお金が足りなくなるのかが自分ではイマイチ理解できない。一度、家計簿をちゃんと付けようと思ったこともあるがレシートの束を見るのが嫌になってやめてしまった。

実家の家族との関係もふつうだと思う。お金のことで気になる体験と言えば、上場企業の役職だった父親が仕事はできる人だが、見栄っ張りなところがあり、部下や取引先を率いて飲みに行っては奢っていたらしく、母親がよく「お金が足りない」とか「私が頑張ってやり繰りしているお陰で何とか家計が回ってる」とよくぼやいていた。都内の一戸建てなのだから決して貧乏だったとは思えないが、お金のことについては母親がだいぶ繊細になっていたことが記憶に残る。

ここから回答です。

ご相談ありがとうございます。お金の悩みは、一見すると心理学と関係なさそうに思われる方も多いかもしれません(私も昔、フィナンシャルプランナーさんとかの専門分野と思っていました)。もちろん、フィナンシャルプランナーさん等の取り組みや家計簿グッズからの取り組みもあると思うのですが、今日は、お金というものに対する私たちの考え方や見方について書いていければと思います。お金のお悩みは、結構悩んでいる方も多いのではないかと思いますので、ご相談に本当に感謝します(^^)。

また、毎回書いていますが、カウンセリングでは一見関係ないと思われることかもしれませんが、意外な関係があったりすることもありますので、よければ教えていただければと思います。ただし、答えたくないことについては無理に答える必要はもちろんないので、「パス」はありと思っていただければと思います。

最初にお聞きしたいこと

Cさんはお金に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?

「お金」=「〇〇」

というのを10個挙げるとすると、「〇〇」にどのような言葉が入りますでしょうか?

お金にネガティブなイメージがある場合

「お金」=「〇〇」を挙げていただいて、「なんか怖い」とか「なんか嫌な感じ」とか少しネガティブなイメージがあった場合は、まずは、「自分はこんなことをお金に感じていたんだな~」とそれを眺めてみていただければと思います。

私たちは、ネガティブなものを避けたいと思うと思いますので、もし「お金」=ネガティブなものとなっていたら、どうしてもそういうものを避けたい(=使途不明金としてどっか行ってしまう)ということも起こるのではないかと思います。

例えば、

Cさんが、ちょっと苦手な上司がいるとして、その上司がいつもお昼を、会社の隣の喫茶店で食べているとします。そうしたら、Cさんはわざわざランチにその喫茶店には近づかないのではないでしょうか?

その後、その苦手上司が他の会社に転職して今のCさんの会社を辞めたとします。しかし、どうもその喫茶店に行く気がしない(←イマココ)みたいなことも起こるかもしれません。

この場合、その喫茶店になぜか知らないけど行く気がしないということを、ふり返ってみると、「あ~、あの上司のランチ所だったからだな~」みたいに分かったら、「もう上司はいないし、今度機会があったら行っても良いかも~」みたいになることもあるかと思います。

もし、「お金」=ネガティブなものというのが無意識でしたら、意識化して、「こんなイメージいらないぞ!」と思うだけで、お金のイメージが少し良くなり、使途不明金が少なくなるということもあるかもしれません。

お金に対するネガティブなイメージがとても激しい場合

一方、Cさんがお金のことで気になる体験ということで、お母さん・お父さんとのことを挙げていただいています。これがとてもお金に対するネガティブなイメージと結びついていて、とても激しく迫ってくる場合は、その激しく迫ってくる感情をお聞きしたいなと思います。または、自分でされる場合は、その感情を書き出して感情を解放していくことでスッキリされることがあるのではないかと思います。

お金がギリギリで良いこと?

もう一つお聞きしたいことが、「お金がギリギリで良いと思うことって何でしょうか?」「お金がいっぱい貯まったら何が困るのでしょうか?」ということです。

「いやいや、お金がギリギリで良いと思うことなんてないよ」「結婚資金などのためにも貯金をしていなければいけないって言っているじゃん」と思われるかもしれないのですが、「もしもそういうことがあるとすれば何かな?」と考えてみていただければと思います。

これまた不思議な事で、例えば、「恋人が欲しいのにできない」という人がいた場合、その心の中に、「実は恋人ができたら大好きな仕事をセーブしないといけない」という思い込みがあり、それを避けるために、「恋人が欲しいのにできない」という状態を自分で引き起こしているという場合があったりします。(全部のケースという意味ではなく、あくまで例ですが)

(言っていること。表面的な意識)恋人が欲しい

(心の中のもう少し深い層)実は恋人ができたら大好きな仕事をセーブしないといけない。それは嫌だ!!!!

のような感じです。

「お金がギリギリで良いと思うことって何でしょうか?」「お金がいっぱい貯まったら何が困るのでしょうか?」という質問は、

(言っていること。表面的な意識)「お金がギリギリだ」

(心の中のもう少し深い層)?????????????

という、心の中のもう少し深い層で思っていることは何だろか?ということをお聞きする質問ということになるかと思います。もしよければ、この質問について思い浮かんだことを書いてみて、可視化してみていただければと思います。

まとめ

今日は、お金がギリギリになってしまうという架空のご相談について、①お金に対するイメージ、②お金がギリギリで良いと思うことって何?という2つの観点から考えてみました。 今回は架空のご相談ですので、またしても全力の独り芝居(爆)かつ、お金のことでとても難しかったのですが、何か参考になることがありましたら幸いです。読んでくださってありがとうございました(^^)。野内でした。

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最後まで読んで下さってありがとうございました^^

心理カウンセラーの野内みちるでした。

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