おすすめ本「発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47」

本・映画

皆さん、こんにちは。心理カウンセリング勉強中の野内です。今日は、「発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47」という本を激推ししたいと思います。

この本、「発達障害サバイバルガイド」という名前が付いているので、発達障害の方向けという印象がありながらも(実際そうだと思うのですが)、実は、「社会的にあたりまえ・良きこと」とされることに合わせるのがどうも苦手で苦痛とか、何か生きづらいなとか、ある種のマイノリティ的立場にいる方に幅広くおすすめできる一冊ではないかと思います。

何故かと言うと、この本には一つの強固な意志が貫かれていると思うからです。その意志とは、

「あなたがあなたである、ということには最大の価値を置く。それを実現するために、やり方・環境・道具を変えてみよう」

ということではないかと思います。

あまりに良い箇所が多すぎて、付箋を51か所も貼ってしまったのですが(←ほぼ付箋の意味がない 笑)、かいつまんで、ご紹介していきたいと思います。

概略

以下が、概略です。

ADHD当事者である著者が、発達障害・グレーゾーンを抱えながらもどうにか「食っていく」ための生活術を紹介。
「片づけられない」
「マルチタスクが無理」
「不眠がヤバい」
「在宅ワークでサボり癖がある」
「二次障害のうつがつらい」
など、発達障害・グレーゾーンのあらゆる困りごとを全て網羅。

どれも著者自身が34年間の「どん底人生」から試行錯誤の末に手に入れたメソッドのため「圧倒的解像度」で、悩みが解決します。
イラスト入り、具体的な道具も紹介!
世界一意識が低くて、世界一役立つ決定版の1冊です。

【目次】
●CHAPTER1 生活環境――サバイバルに絶対必須の設備ハック
●CHAPTER2 お金――貧困と借金から学んだマネーハック
●CHAPTER3 習慣――くりかえしが苦手な僕らの365日ハック
●CHAPTER4 在宅ワーク――だらだらに勝つ自宅作業ハック
●CHAPTER5 服――おしゃれとか以前の身だしなみハック
●CHAPTER6 食事――ずぼら完全対応版自炊ハック
●CHAPTER7 休息――生き延びるための休日ハック
●CHAPTER8 うつ――不安とともに生きる再起ハック

「俺はゴミ箱まで行けない。ゴミ箱が来い」

「こんなこと(掃除・物をなくさないとか)もできないなんて、私はなんてダメな人間なんだ」という自罰感情がわいてきた時、あなたならどうしますか。

この本では、一貫して「そういう自罰感情は今すぐ捨てろ。そして、どうしたら自分でもラクにきるかを考えよ」というメッセージを発信していると思います。

具体的には、

〇起きるのがしんどい、寝起きが悪い。→「根性が足りない」と片付ける前に、マットレスを買う(筆者の使っているマットレスは西川の「エアー01」SEマットレスだそうです)。

〇飲み終わったペットボトルを捨てるために、歩いてゴミ箱に向かうことがどうしてもできない(たった10歩だけど)。→何とか歩いて捨てようと努力するのではなく、自分が座る場所のすぐ横に、ゴミ箱を置く。すなわち「ゴミ箱が来い」。

〇ベルトが見つからなくて商談に何度も遅刻する。→自分で見つけようとするのではなくて、キーファインダーを買う。

という感じです。

確かに、早起きできたり・飲み終わったペットボトルを捨てたり・ベルトがすぐ見つかるほうが良いでしょう。でも、自分が頑張ってそれをできるようになる以外にも、それを達成する方法はある。達成のために、やり方・環境・道具を変えてみようというのが著者の主張だと思います。

問題の構造化(全体像の提示)

また、この本の著者さんの良さは、構造化がうまい(全体像を提示するのがうまい)というところかなと思いました。
例えば、「CHAPTER2 お金――貧困と借金から学んだマネーハック」の中に「『貯金0』の発達障害者が100万貯める技術」という節があるのですが、チョコチョコとした節約術は一切書かれていません。
著者は以下のように書いています。

発達障害サバイバルにおける貯金の定義。それは「毎日生活していたら、自然に積み上がる余剰」です。決して、貧しい生活をさらに切り詰めて「ひねり出す」ものではありません。

そして著者は、自然に余剰を積み上げるためには、どうすれば良いかを考えます。そして

「家での生活を楽しむ(私たちが最も安く過ごせる場所は「自宅」だから)」

→それにより外での浪費という支出が減る

→その余りが余剰として積み上がったもの=貯金

という構造を提案しています。これは、ある意味で、お金の循環の全体像を描いたうえでの提案と言えます。
(他にも洗濯のところでも、「服を循環させよう」ということで、洗濯ということの全体像を描いたうえでの提案がなされています)

Special Hack 今、「うつの底」にいるあなたへ

このSpecial Hackは「CHAPTER8 うつ――不安とともに生きる再起ハック」の最後に書かれています。人も疎らな夜の地下鉄の中でこの部分を読んでしまって、涙が止まりませんでした。

どん底にいる時。それでも何もできていないと自分を責めている時。ボロボロになっている時。その中でも何かしなければという焦燥感に駆られている時。

この部分にはどんな紹介文もいらないと思います。是非ご興味のある方は読んでほしいと思います。

まとめ

今日は、「発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47」という本をご紹介しました。

まだまだご紹介したいか所は多数あるので、また機会を見つけてご紹介したいと思います。

興味のある方は是非!

コメント

  1. […] 昨日ご紹介した本「発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47」は、基本的に、「1(性格そのもの)」ではなくて、「3(やり方)」「4(道具)」「5(環境)」を変えようという話が根底に流れているように思います。そして、「3(やり方)」「4(道具)」「5(環境)」を変えようという見方の根底には「2(「自分の性格=ダメ」と思うのを変えよう)」があるのではないかと思います。 […]

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