こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
ご相談文
仕事とパートナーシップのモヤモヤ(ご相談者さん:りんごさん)
はじめまして。
仕事とパートナーシップの悩みについて、ご相談させて下さい。
私は、数年前から夫と自営業をしており、また子育ても共にしてきました。
夫の頑張りで、業績が伸び、金銭的な心配がなくなり、ありがたいと思っているのですが。
心から喜べない自分がいます。
自分は、夫に比べて役に立たない、必要とされない存在だと卑下してしまいます。
そんな自分のいつもの癖の様な、思い込みをわかっているつもりで、自分なりに仕事を頑張ろうとしているのですが、いつもそこに心が引っかかってしまいます。
また、これから、第二子の出産を控えており、仕事をしばらく産休に入ります。
本当に、自分の器が小さく、恥ずかしい感情なのですが。
自分だけが、損をしているような気持ちが湧いてしまいます。
出産育児のダメージを受けずに、仕事を続けられる夫に対して、ずるいという気持ちです。
ですが、もちろん夫は、育児を一緒に行ってくれる気持ちがありますし、いつも相談にのってくれます。
本当は、ありがとうと受け取れればいい、夫の優しさや良いところに、背を向けたくなる自分がいます。
それを受け取ると、とても惨めな自分を認めてしまう気がしてしまうのです。
本当に書いてて、自分のしょうもなさに落ち込みますが、誰にも言えずにいました。
ご相談に乗っていただけると嬉しいです。
自分の自己否定の気持ちを整理して、産後は、パートナーシップ、育児、仕事と、自分らしく前向きにトライしたいです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
ご回答はここからです。
りんごさん、ご相談いただき、本当にありがとうございます^^
2番目のお子さんの出産を控えておられるということで、体の調子はいかがでしょうか^^?
私自身は結婚していますが子どもはいないのですが、周りの人を見ていても、妊娠・出産・育児で、女性の方に負担がかかっていることが多いように思います(涙)。
なので、りんごさんのご相談はとても共感をよぶご相談ではないかと思いました^^
りんごさんは、
>本当に、自分の器が小さく、恥ずかしい感情なのですが。
>本当に書いてて、自分のしょうもなさに落ち込みますが、
と書いて下さっています。
でも、りんごさんのご相談を読んで、「いや!私もそう思っていた!」「りんごさん、よくぞ言ってくれました!」と思われている方も多いのではないかと思います^^
改めて、勇気を持ってご相談いただき、本当にありがとうございます^^
そう思ってしまうのも無理ないことだと思いますし、できれば、そう感じている自分を責めずに、
「そらそうよね!」
「そう感じるよね!」
「そんな中、本当に頑張っているよね^^」
とご自身に声をかけてみていただければと思います^^
そうやって自分に優しく接するのを前提ですが、今日は「なぜモヤモヤするのか?」という観点から考えてみたいと思います。
「なぜモヤモヤするのか?」2つのポイント
りんごさんは、
>夫の頑張りで、業績が伸び、金銭的な心配がなくなり、ありがたいと思っているのですが。
>心から喜べない自分がいます。
>自分は、夫に比べて役に立たない、必要とされない存在だと卑下してしまいます。
と書いて下さっています。
つまり、夫の頑張りに対して、
「夫頑張ってくれてありがとうーー!ラッキー!」
と思えないのは、
「夫は頑張ってる。でも、それに比べて私はダメだ」
という「自分ってダメだ(役に立っていない。必要とされていない)」という部分を感じてしまうので、夫の頑張りを喜べないのではないかと思ったのですが、いかがでしょうか^^?
もしよかったら、「なぜ、自分は夫と比べてダメだ」と感じるのかを考えてみていただければと思います^^
今日はりんごさんのご回答をお聴きできないので、よくあるかな?と思うものを2つ挙げてみたいと思います。
経済面や仕事面での成果を比較して「自分ってダメだ」と感じる場合
1つ目は、
「夫は仕事をバリバリやって稼いでいる。それに比べて、私は夫よりも稼げていないので、ダメだ」
と経済面や仕事面での成果を比較して、「自分はダメだ」と感じるケースです。
社会の中で一生懸命働いていると、無意識に「稼いでいる=エライ」「仕事バリバリしている=すごい」みたいな価値観を持ってしまう場合もあるかと思います。
その価値観を持っていると、妊娠・出産・育児によって、仕事や稼ぐことが制限されることで自分がダメになったように感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、まず自分は「稼いでいる=エライ」「仕事バリバリしている=すごい」みたいな価値観を持っていることに気が付くこと。
そして、「それって本当かな?」と一旦その価値観を見直してみるのはいかがでしょうか?
例えば、妊娠・出産・育児という超巨大事業を行っていらっしゃるという価値を受け取るというのはいかがでしょうか?
前にウェブで、男性の記者さんが妊婦体験をするという記事を見かけました。
(お腹に重しをくくりつけて生活するという内容)。
で、その記者さんは最初の1時間ぐらいは「大丈夫」という感じだったそうです。
でも、もうちょっと経ってくると、
〇「腰が痛い…」
〇「お腹が出ているので、トイレに入るのも一苦労…」
〇「バランスがとりにくくて、掃除などの家事もものすごく大変!」
といった数々の困難に直面します。
そして、「これを24時間何か月もするのって、これやっているのって、本当にすごい!!」という結論でした(笑)。
つまり、体をはってやっているわけだから、これを貢献と言わず何を貢献と言ったらいいんだというものだと思います。
これは「妊娠」という部分ですが、出産・育児にもものすごい貢献があると思います。
その価値を改めて考えてみて、受け取っていくのはいかがでしょうか^^?
「〇〇と比べて役に立たない、必要とされない存在」と感じるのはいつから?
もう1つは、
「〇〇と比べて私は役に立たない、必要とされない存在」
と思う気持ちは、いつごろからりんごさんの中にあったでしょうか^^?
もし、妊娠・出産・育児の前から、そういう気持ちがあった場合は、妊娠・出産・育児というのが問題ではなく、自分自身の中に
「私は人と比べて役に立たない」
「私は必要とされない存在」
という思い込みがあって、それを今の状態に適応している可能性もあります。
もし「夫の前から、この感情を感じていたな」と思われたら、何らかの過去の傷つきの体験から、そういう思い込みが生まれたと考えられます。
例)
〇いつも妹に親が注目していて、自分は必要とされないように感じていた。
〇中学生の時に友人と比べられて、自分は役に立たないと感じていた。
〇高校生の時の初恋の相手に、浮気されて、自分は必要とされないように感じた。
その場合は、原因となった過去の傷つき体験を感情的に整理していくと、思い込みが外れてすごく楽になったりいたします。
まずは、
「〇〇と比べて私は役に立たない、必要とされない存在」
という気持ちが、妊娠・出産・育児の場面でだけ出てきているのか、それとも他の場面でも感じるのかを考えてみていただくと、なぜそう感じるのかがわかって、それだけでも気持ちが整理されるかもしれません。
原因となった過去の傷つき体験を感情的に整理については、以下の記事もご参考になればと思います。
【参考記事】
まとめ
今日は、「なぜ、自分は夫と比べてダメだ」と感じるのかというところをポイントにご回答しました。
私自身も、過去は「自分はダメだ!だから、人の倍頑張らないと!」と自己否定満載でした。
そういう自己否定満載でやっていると、結果が出ても受け取れず(「自分はダメだ!」という思い込みがドーーンと心に居座っているので)、やってもやっても「自分はダメだ!」という気持ちは消えず、疲れ果てて燃え尽き寸前という感じでした(トホホ)。
でも、「自分はダメだ!」という思い込みは真実ではないのかもしれません。
ネガティブな思い込みを手放して、その方の本来の素晴らしさが受け取れるように、カウンセリングではサポートしています^^
私の継続カウンセリングのご感想で、最も多く言っていただくのが、「自己攻撃、自己否定、自分責めがなくなった。自分の気持ちを受け止められるようになった。生きるのが楽になった^^」ということです^^
もし本格的に取り組んでみたいと思われた方がいましたら、お待ちしております^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画でも回答していますので、よければご覧ください^^
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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