こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、タイトル通りなのですが、例えば、友達とご飯に行くことになって、その友達から「何食べたい?」と聞かれて、自分が食べたいものを考えるのでなくて、自動的に「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と考えてしまうあなたに向けて書きたいと思います。
私、今も多少このクセが残っていますが(現在進行形?!)、前は自動的に以下のようなことをしていました(汗)。
(相手が食べたいものがハッキリあるタイプの人と思う場合)
→「何でも良いよ。何が食べたい?」と相手に聞いて合わせる。
(相手が決めてほしそうにしていると思う場合)
→「パスタとかどうかな?」と相手の好きそうなものor無難なものを提案。
そして、なぜか疲れ果てる…というループに入っておりました。
「人といると疲れる…」と悩んでいる方の中には、このように無意識に相手を優先しすぎて疲れ果ててしまっているタイプの人もいます。
そういうタイプの人が、今日の記事を読んでいただくと、
〇「どうして自分は人といるとこんなにも疲れるのか?」
〇「どうしたら、自分は人と楽に付き合っていけるのか?」
といったことがわかると思います^^
「人といるとなぜか疲れる」人の心のパターン
衝撃のお知らせです
さて、ここから、衝撃のお知らせです。
「何食べたい?」と聞かれて、
(昨日は焼肉を食べて胃もたれしているからあっさりしたものが良いなと思って)「明太子パスタ!」
と、「自分の食べたい物」を答える人もいます!
いやー、私はこれを知った時は本当に本当に驚愕しました(笑)。
私は、過去は、自分が「何食べたい?」と聞かれて、「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と自動変換していたので、他の人もそうしていると思っていました(これを「投影」と心理学的には言いますね(笑))。
逆に、自分の食べたい物を素直に答える人からすれば、「何食べたい?」と聞かれて、「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と自動変換している人のほうが驚愕かもしれませんが(笑)。
自分の心のパターンに気付くことが重要
ここでのポイントは、結果として何と答えるかではありません。
〇「何食べたい?」と聞かれて、「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と自動的に考える。
〇「何したい?」と聞かれて、「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と自動的に考える。
〇「どこ行きたい?」と聞かれて、「この人は何と答えて欲しいと思っているのだろう?」と自動的に考える。
上記のような心のパターンを、自分が持っていることに気付くことがポイントです。
上記は共通して、自分は他人といると自分の気持ちの前に他人の気持ちを考えるほうに最初からバーンと飛んでしまう癖があるということかと思います。
そうすると、常に他人の気持ちを優先しているわけで、自分の気持ちを知らぬ間に押し殺していることになります。
〇自分が本当は食べたいもの
〇自分が本当にしたいこと
〇自分が本当に行きたいところ
これらを他人といるとずーーーーーっと押し殺して無視していることになるので、それは自分がしんどくなったり・疲れたりするのも無理ないことかと思います。
もちろん、何らかの事情があって、そういった心のクセがついたということなので、ご自身を責めたりダメだと思ったりする必要はありません^^
解決法:「自分も相手も楽で幸せになる」という見方
「あー、自分はこのパターンを持っているな」
と思われた方。
ずっと人のために頑張ってこられたのだと思います^^
ここからは、相手だけではなく、「自分も相手も楽で幸せになる」という見方を持ってみるのはいかがでしょうか^^?
ゲシュタルトの祈り
「それって、具体的にどういうこと?」と思われた方に向けて、まず、「ゲシュタルトの祈り」という詩をご紹介します。
「ゲシュタルトの祈り」はゲシュタルトセラピーの創始者フレデリック・パールズがゲシュタルトセラピーの思想を盛り込んで作られたもので、以下の詩です。
私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。
「ゲシュタルト療法」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“2021年2月25日 (木) 12:33″ UTC URL: http://ja.wikipedia.org/
「私は私のために生きる」
「あなたはあなたのために生きる」
私は私。あなたはあなた。
自分を大切にする。その上で、「自分も相手も楽で幸せになる」。
そんな順序を考えてみるのはいかがでしょうか^^?
「私は私のために生きる」「自分を大切にする」ための2ステップ
では、相手を優先する前に、「私は私のために生きる」「自分を大切にする」には、どうしたらよいでしょうか?
カウンセリングでは、以下の2ステップで練習していただくことが多いです。
(私自身も、以下のステップでちょっとずつちょっとずつ練習していきました)
Step1:自分一人でいる時に、「自分はどのように感じているんだろう?」「自分はどうしたいんだろう?」と自分に聞く。
例)毎日、「今日はお昼は何を食べたいのかな?」と自分に聞いてあげる。
↓
Step2:他人といる時も自分の気持ちを自分に聞いてあげる。
例)友達といる時も、「今日は自分は何を食べたいのかな?」と自分に聞いてあげる。
それをコミュニケーションする。
「自分を大切にする」ワークで大切なこと~自分を責めない
とはいえ、すぐには難しいかもしれません。
(私も最初は、自分一人の時に「何を食べたいのかな?」と自分に聞いても、何も出てこなかったです汗)
そんな時、重要なのは、「そういう自分を責めない」ことかと思います。
「あああ、また自分の気持ちの前に他人の気持ちを考えるほうに飛んでしまった。自分のバカバカバカ。)」(本当はもっと自分に対して暴言を吐いていましたが、放送コードに引っかかるので自粛)
と自分を責める必要はありません。
「ああ、自分はそういう癖あるかもしれないな。」「ああ、またやっちゃっているな」「よっ、大統領!」(←え?)みたいな感じで、生暖かく見るような感じでやれると良いのではないかなと思います^^。
自己主張するのが苦手な方へ~人と自分は違う
「とはいっても、自己主張ばっかりしたらワガママじゃない?」と思われる方もいるかもしれません(ご質問でもよくあるご質問と思います^^)。
そういう方は、「人と自分は違う」ということが腑に落ちると、楽になるかもしれません。
めちゃめちゃ当たり前のことなのですが、人は自分と違うわけです。
なので、私が「相手はこう答えて欲しいと思っているんだろうな」と思ったことは、当たるかもしれないし、外れるかもしれないわけです(某H〇NTER×HUNTERの念能力で100中100発で他人の考えていることを当てれる人は除く(笑))。
例えば、「相手(Aさんとします)はチョコレート好き」ということを私が知っていたとします。
そのため、私は気をつかって「チョコ食べに行こう」とAさんに答えたとします。
でも、実はAさんは前日に駅前の福引でチョコ詰め合わせセット5kgが当たり、 キットカットとチョコパイとたけのこの里とアルフォートとブラックサンダーとパイの実とコアラのマーチを食べまくって、「今日はチョコって気分じゃないな」ということもあるかもしれません(笑)。
さらにさらに、お互い気をつかうタイプなら以下のコントみたいなことになってしまうかもしれません。
私:(Aさんに気をつかって)「チョコ食べに行こう」
A:(私に気をつかって)「そうだね、行こう」
→結果:誰も食べたくないチョコを食べる(完)
つまり、お互いが自分の気持ちを大切にして、それをコミュニケーションし合うことにより、上記のような事態を避けられる場合もあります。
どうしても人に気をつかってしまうという人は、まず上記のようなことを頭ででも理解すると少し自分の気持ちを言っても良いかもと思えるのではないかと思い書いてみました。
まとめ
ついつい他人の気持ちを優先して、自分の気持ちを知らぬ間に押し殺していることが、「人といるとなぜか疲れる」につながっているのではないかというお話でした。
解決策として、
〇まず自分の心のパターンを認識する
〇自分を大切にした上で、その上で、「自分も相手も楽で幸せになる」という順序で考える
〇自分を大切にするための2ステップ
ということについて書いてきました。
具体的な「自分も相手も大切にするためのコミュニケーション方法」については、以下でプレゼントしています。
よかったら、そちらも参考にしていただければと思います。
※この記事は、2021年に書いた複数記事を統合したリライト記事です。
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