こんにちは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、ココロノマルシェにいただいたお悩みにご回答させていただきます。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
ご相談文
先入観や固定概念が強い人の接し方(ご相談者さん:あいさん)
仕事や家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
そうじゃないと挽回しても、その概念から固着してるようで、全く聞く耳を持たない人もいます。
会社で関連会社や上司に要件を話す時も、思い込みじゃないか、頼りないからいけないんだ、など人を傷つけるような事をギスギス言われてしまいます。
(仕事と関係ない人柄を傷つける発言は流石にどうなの?と思いましたが…)
冷静に話しを聞いていても、私が幸せじゃないのは他人のせいだ!お前のせいだ!と言い張る人もいます。どうしてそんな極端な思考回路になるの?という位、受け取り方が曲がっていて理解ができません。
自分も思い込みがあるかもしれないと思い、私自身も気をつけています。自分が変われば他人も変わる説も聞いたのでやっていました。
でも変わりませんでした。
その人の考えそのものなのかもしれませんが、あまりにも会話の受け取り方や投げ方が独特過ぎて、私もノイローゼになり、精神科に通院しようか迷っています。
まとまりがない文章ですみません。
思い込みが強い人と接する場合、どういう風に接したり回避したら良いでしょうか。
ご回答はここからです。
あいさん、ご相談いただき、ありがとうございます^^
>仕事や家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
>私が幸せじゃないのは他人のせいだ!お前のせいだ!と言い張る人もいます。どうしてそんな極端な思考回路になるの?という位、受け取り方が曲がっていて理解ができません。
とのこと。
確かに、「一体どういうこと?」「なぜそうな話になるの?」という受け取り方をする人っているかと思います( ;∀;)
あいさんは、「ノイローゼになり」ということで、その人たちに、非常にストレスを感じられているかと思います。
あいさんは、
>自分も思い込みがあるかもしれないと思い、私自身も気をつけています。自分が変われば他人も変わる説も聞いたのでやっていました。
とのこと。
相手のせいにするのではなく、自分の中を振り返ってみたり、いろんな行動をとられてて、あいさん、すごく頑張っていらっしゃるなと思います^^
だけれども、それでも状況が変わらないと、「もうどうしたらいいんだろう…」という気持ちになるかもしれませんし、すごくストレスが溜まってしまうかもしれません。
今日は、頑張り屋で行動力もある素敵なあいさんのストレスが少しでも解消できるよう、一緒に考えていければと思います^^
今日は3つのポイントがあります。
自分が変われば他人も変わるVS他人はコントロールできない
1つ目のポイントとしては、「自分の問題と相手の問題を切り分ける」です。
>自分が変われば他人も変わる説も聞いたのでやっていました。
とのことで、先ほども書きましたが、相手のせいにするのではなく、自分の中を見ていったり、いろいろな行動をやってみること自体は、すごく素晴らしいことだと思います^^
でも、忘れちゃいけないこともありまして、
他人はコントロールできない。
ということです。
確かに、自分自身が変わることで、
相手の態度が変わる
(例えば、相手の態度が実際に前と変わって優しくなるなど)
ということは実際にあります。
でも、あいさんも既にご存知かもしれませんが、100%他人が変わるというわけではないと思います。
人には人の事情があるし、その人にはその人なりの歴史があるからです。
(それは、別にあいさんが悪いわけではありません。例えば、ある人が過去に恋人から急に振られた経験があって、それ以来、人を全く信用できなくなったとします。そしたら、あいさんがどんなに素晴らしい働きかけをしていたとしても、なかなかその人が変わらなくても無理ないことと思います)
つまり、あいさんの取り組みがダメだったというわけではなく、
その人は何らかの事情で、今は、そういう態度を取らざるをえない人なのかもしれない。
と、自分の問題なのか、それとも相手の問題なのかを切り分けてみるのは、いかがでしょうか^^?
そして、もしそういう人だったら、その人を変えようとか、何とかしようっていうよりも、基本的にはあまり関わらない・距離を取るという方法もあるかと思います。
(仕事関係なら本当に仕事内容のみの関わりにしたり、家族だったら空間的・時間的に距離を取って、接触頻度を減らすなど)
相手からのダメージを低減させて心に余裕をつくる
2つ目は、「相手からのダメージを低減させて心に余裕をつくる」です。
>仕事や家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
とのこと。
先ほど、相手にの問題と自分の問題を切り分けようという話をしました。
そして、同じようなパターンが何回も起こっている時、確かに相手の問題もあるのですが、あいさん側の何らかの心の癖によって、そういうことが起こっている可能性もあるかと思います。
急いで言っておくと、別にあいさんが悪いからそうなってるという意味ではありません。
例えば、水は高いところから低いところに落ちるパターンがあります(少なくとも地球上では)。
これは重力のメカニズムが働いているので、高い所から低いところに落ちるパターンになります。
これと一緒で、何らかのメカニズムが自分の中にあって、パターンにはまってしまっているという話です。
「なんかいつもそういうパターンになってしまうんだよな」
「他の人にはそういう態度を取らないのに、自分にだけ『お前が悪いんだ』みたいな態度をとってくる人が多いんだよな」
こういう場合、自分の中の心の癖(パターン)を見ていくことが、根本的な解決になります。
ただ、すごくしんどい中で、新しいことをやっていくっていうのは誰でも大変かもしれません。
なので、2つ目のポイントとしては、相手からのダメージを少し低減させるための方法をご紹介したいと思います。
それは、
主語をはっきりさせる
です。
例えば、ご相談文を例にとると以下のような感じです。
仕事や家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
→私は、仕事や家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
そうじゃないと挽回しても、その概念から固着してるようで、全く聞く耳を持たない人もいます。
→私がそうじゃないと挽回しても、彼らはその概念から固着してるようで、全く聞く耳を持たない人もいます。
「こんなの言葉遊びじゃん!」と思われた方もいるかもしれませんが(笑)、
私はこうした。
でもあの人たちはこう考えた。
そして、こういうことをあの人たちは私にしてきた。
それに対して、私はこう思った。
このように、私と彼らをハッキリ分ける意識をつけるためです。
つまり、その人たちが「あいさんが悪いんだ」と言ったとしても、それはその人たちにとっての考えであって、あいさんが同意する必要性はないわけです。
そもそもの相手の言ってることは必ずしも自分が全部同意しなくてもいい。
そうバリアを張るような感じで見れるようになると、少し負担が軽くなる場合があります。
自分の中の心の癖(パターン)を見ていく根本的な方法
3つ目は、自分の中の心の癖(パターン)を見ていく根本的な方法についてです。
これは、詳しくお話をお聴きしないとわからないのですが、
家族から、お前が悪いというレッテルをよく貼られてきました。
とのこと。
この家族というのは、例えば自分の親などからなのか、結婚した後の家族からなのかなど、詳しくお話をお聴きしてみたいところです。
ここからは、お話をお聴きできないので、例えばというお話になります。
例えば、親などから、小さい頃から「お前が悪いんだ」と言われることが多かったとします。
そうすると無意識のうちに、「自分が悪いんだ」という罪悪感を溜めてしまうことがあります。
小さい子こどもって、理性がまだ発達してないので、親から「お前が悪いんだ」とずっと言われ続けていたら、「自分が悪いのかな」という気持ちになってしまうのもは無理ないことかと思います。
そして、実は、本当に自分が全然同意していないことだったら、傷ついたりしないのです。
例えば、「最近、ふっくらしてきてしまった!」と思っているAさんがいたとします。
Aさんに向かって、Bさんが「そんなガリガリちゃダメだよ」と言ったとします。
でも、Aさんは自分では「ふっくらしてるな」と思っているので、「いや?そんなことないんだよ」とポカーンと思うかと思います。
確かに「お前が悪いんだ」と言われるのは誰でも嫌な気持ちになると思います(誰でも少しは罪悪感を持っているので)。
でも、ものすごくグサッと来るということは、心の奥底で、「自分が悪いんだ」と強く同意しているからと見れます。
もし心の底から「自分は全然悪くないわー」と思っていたら、「お前が悪いんだ」と言われても、「何言っているのかな?」とポカーンとなって、傷ついたらしないことになります。
なので、本質的には強い罪悪感を癒していくと、もし「お前が悪いんだ」と言われても、「いや、そんなことないと思うな^^」と本当にさらっと流せるようになるかと思います^^。
最後に
私自身、昔、常に人から責められているように感じていて(罪悪感の塊だったのです(;^ω^))、人からの言葉が突き刺さるように感じていました。
その時はわからなかったのですが、自分自身が「自分はダメだ!!!!!」「自分は悪い!!!!!」と全力で自分を責めまくっている心の中の激しい内戦状態だったのです。
カウンセリングを通じて、心の内戦がついに終戦を迎えた時、「この世の中ってこんなにも平和で、人は恐ろしいものじゃないんだな…」と初めて腑に落ちました。
私のクライアントさんのご感想でも、「平和な世界にお引越しできた^^」「こんなにも平和な世界ってあるのですね^^」というものが多いのですね(戦場出身者が多いのですね^^)
心の内戦を終えて、本当に平和な世界に引っ越したい方は、よかったら一緒に取り組んでみませんか?
私はいつでもお待ちしています^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
動画でも回答していますので、よかったらご覧ください。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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