こんばんは。
「生きづらさ」の鎧を脱ぎ、楽で自由になるカウンセリング。
心理カウンセラーの野内みちるです。
今日は、 ココロノマルシェに届いたお悩みに回答させていただきます(^^)
ココロノマルシェとは?
根本裕幸カウンセラーのお弟子カウンセラー達が回答する、無料のお悩み相談掲示板です。
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ココロノマルシェ
ご相談文
やってみたいことが見つかったのに不安が大きすぎて心が折れそうです。(ご相談者さん:アイスもぐもぐさん)
アラサーの女です。
生まれつき身体障害をもっていることもあり、ヒステリック過保護ワガママお子ちゃママである母親と、ベタベタデロデロ甘やかしスキンシップの多い父との間に長女として生まれました。
母からは「人に迷惑をかけて生きるのはやめなさい」と強く言われ、何かを相談しても軽くあしらわれる子ども時代を送ってきました。
小さい頃は父と母が怒鳴り合っていたことばかりが印象に残っています。いつもささいなきっかけで母が沸騰して爆発し当たり散らし、父が40代半ばくらいまでは父自身聞き役となっていましたが、いつの間にか母と同じように怒鳴って言い返すようになっていました。
そんな二人の間に立っていると(立てないので隅っこで座って聞くしかないのですが)、言い合いが収まったかと思えばお互いに、娘の私に「(今の)どう思った?」と必ず聞いてきます。
母が悪いと思ったとしても、父が悪くても本人に言うと怒り狂うのがわかっているので、それぞれを立てるようにしていました。
ところで、母のヒステリーは日常的で、私は何かにつけて動作が遅い、トロいと怒られ、しかも怒られる時間はだいたい1回あたり20分以上になるので何に対して怒られているかわからなくなっていたのですが、「わかった?今何に対して怒られたのか言ってみなさい」と言われ、正解しなければ、話を聞いていなかったとまた怒りを爆発させられる始末でした。
父とは仲が良いのですが、母を共通悪として繋がった愚痴友という感じと、怒られ続けている反動からベタベタに甘やかされるという癒着、依存、まっしぐらな関係。
小・中は特殊学級ではなく普通学級(当時は特殊学級とも呼ばれていませんでした)で生活しますが、普通にコミュニケーションに失敗し、いじめを受けました。
親にいじめられたことは言ったと思いますが、今のように学校に訴えることもなく、ほとんど家庭内でも相談せず、なんとか乗り切りました。
高校大学は友人に恵まれて「普通っぽい青春」を送れていたと思います。
小さな頃の病院生活でできた幼馴染が、同じクラスだったことも幸運でした。
でももうその頃には自分のやりたいことがわからなくなっていました。
私はゲームやアニメや小説が好きで、空想することが大好きで、現実逃避できるものが好きでしたが、「ずっとこれをやり続けたい」と思うことがなかったのです。
ある程度やり込むと、また新しいものや次のものに興味が向いて、周囲の多くの友達のようにひとつのことをやりきることもできず、興味を持ったと思っても面白そうなものが現れたらそっちにいってしまいます。
社会で仕事を始めて約10年になりますが、ずっと変わりません。
20代半ばの頃、自分の希望で異動した部署の激務と人間関係構築の失敗でうつになり、同時にASDの診断もおり、2年のブランクを経て違う部署に復帰しました。
いまの仕事はやっと覚えてきて、楽しさも感じられるようになりました。
それでも数年前、どうしても挑戦してみたい!と思う仕事を見つけました。実務経験が物を言う仕事です。現在の仕事からはまったくの未経験業界と言ってよく、しかも最終的に目指している職場が理系の技術者が有利かつ実力主義です。
最終的にやれればいいなと思ったそのポジションは、完全文系、自分のコミュニケーションや思考傾向、得手不得手からみても適正はなさそうなので、業界で経験を積んで万が一でも可能性の扉が開けばチャレンジしたいな〜、、位に思っているのですが、
中途半端な社会人生活を送ってしまったせいでそもそも業界に入れるかどうかもわからないため、まずは足がかりになりそうな国家資格をとって、業界の人と出会ってみたいと思っています。
その仕事はとてもとてもとても飽き性な私が赤ん坊の頃からずっと大好きなゲームなども関わります。
甘い夢を抱いてるなとは思うのですが、体の内側から突き動かされるような、「やりたい!」と挑戦、失敗することの怖さ、どうせいつもの現実逃避だ、いつもみたいに口だけで、飽きてしまうのではないかという自分の中の声が大きくて、ここ数日気持ちが全く落ち着きません。
うつ治療中の薬も毎日飲んでなんとか仕事に行っています。
自分を信じて目標に向かって頑張るにはどうしたらいいのでしょうか?
やっぱり親との関係の整理ですか?目標達成のために絶対頑張りたいと初めて思えて、今のところがんばれていることなので、家族関係のことで重く苦しくなりたくないなという気持ちもあります。チクショ〜〜〜〜(笑)
ご回答はここからです。
アイスもぐもぐさん、ご相談ありがとうございます^^
「アイスもぐもぐさん」というお名前すごくかわいいですね~^^。
(そういう名前を付けるアイスもぐもぐさんは、とっても楽しい感性をお持ちの方なんだな~と思いながら、ご相談文を拝見しました^^)
そして、夢に向かって進む人は本当にキラキラしてますね。
ご相談文を拝見して、アイスもぐもぐさんの「頑張りたい!」というお気持ちが伝わってきました^^
そうやって進むキラキラしたアイスもぐもぐさんを是非是非応援できればと思いました。
ちなみに、
>やっぱり親との関係の整理ですか?
と聞いて下さっていますが、今日は、親との関係の整理とは異なるアプローチから、「自分を信じて目標に向かって頑張るには?」にご回答したいと思います^^
前提:本当にやりたいことに進むのは怖いもの
さて、
>体の内側から突き動かされるような、「やりたい!」と挑戦、失敗することの怖さ、どうせいつもの現実逃避だ、いつもみたいに口だけで、飽きてしまうのではないかという自分の中の声が大きくて、ここ数日気持ちが全く落ち着きません。
と書いて下さっています。
前提として、私たちは「本当にやりたいこと」に進むのはとっても怖いことのようです。
別にそんなにやりたいことではなかったら、失敗しても「ふーん」で終わるかもしれません。
でも、本当にやりたいことだったら、「失敗したら自分は打ちのめされてしまうかも…」と思うのも無理ないことかと思います。
なので、「怖いーーー」と感じること自体は「それぐらいやりたいんだものね。そりゃ怖いよね」と変換できるのではないかと思います^^
(よかったら、「それぐらいやりたいんだものね。そりゃ怖いよね。」とご自身に優しく言ってみていただければと思います。
それだけでも、気持ちがすーっと落ち着く場合があります^^)
自分を信じる:自分の素晴らしさを受け取ると自分を信じて進みやすくなる
さて、上記に書いたように、本当にやりたいことに進むのは多くの人にとって怖いことです。
ただ、
「やりたい!!!!でも…」
の「でも…」の後に続く言葉は人それぞれなのかと思います。
アイスもぐもぐさんも、「失敗することの怖れ」以外に、
>どうせいつもの現実逃避だ、いつもみたいに口だけで、飽きてしまうのではないかという自分の中の声
と書いて下さっています。また、
>ある程度やり込むと、また新しいものや次のものに興味が向いて、周囲の多くの友達のようにひとつのことをやりきることもできず、興味を持ったと思っても面白そうなものが現れたらそっちにいってしまいます。
とも書いて下さっています。
もしかしたら「今までひとつのことをやりきれていないし、今回も飽きたり途中で嫌になったらどうしよう…」というお気持ちがあって、それが前に進む引っ掛かりになったりするでしょうか?
もしそうならば、今までの経験を肯定的に振り返り、ご自身の素晴らしさを受け取ると、自分を信じて進みやすくなるのではないかと思います^^。
具体的には、例えばですが、アイスもぐもぐさんはいろいろなことに興味が向いてきたというお話を書いて下さっています。
でも、それは決して悪いことではないのかなと思います^^。
いろいろなことに興味が向くというのは、
器用さ
いろんなことを知っている幅の広さ
バリエーションの豊かさ
という長所を表しているのではないかと思います^^
例えて言うと、ペルシャじゅうたんは複雑な美しさですよね。
その美しさは、様々な色の糸を組み合わせて織っているから、複雑で美しいじゅうたんができるわけです。
つまり、アイスもぐもぐさんは、いろんなことに興味を向くから、それを組み合わせたペルシャじゅうたんのような良さを持っていると言えるのではないでしょうか^^?
>中途半端な社会人生活を送ってしまったせいで
と書いてくださっていますが、今までの経験を肯定的に振り返り、ご自身の素晴らしさを受け取ると、「自分には良いところがいっぱいあって、それを生かしていけるかも」と思えるようになるかと思います。そうすると、自分を信じて進みやすくなるのではないかと思います。
もし、この辺の肯定的振り返りや自分の長所の整理が難しい場合は、カウンセラーは普段からその方の長所・魅力を見つけるのに慣れているので、客観的にたくさんお伝えできるかなとも思います^^。
お一人でするのが大変だったら、カウンセリングも選択肢に入れていただけたらなと思います。
夢に向かって進む:具体的に夢に向かって頑張る時の3つのポイント
では、ここからは、具体的に夢に向かって頑張る時の3つのポイントをご紹介してみたいと思います^^
ビジョンを描く
1つ目は「ビジョンを描く」ということです。
「ビジョン」というのは、「こうしたいな!」という自分の夢です。
この時、ぼんやりと「こういう仕事したいな~」というだけではなく、どんな生活をしているか、どんなところで働いているか、どんな気持ちかといった具体的なところを描いていきます。
それによって、「おー、こんなふうになるなら、やりたいな!ワクワクするな!!」と夢に向かってアクセルがかかることになります。
仲間・サポーターを持つ(頑張れる環境を整える)
2つ目は「仲間・サポーターを持つ」ということです。
ご相談文を拝見して、ある程度長期的なプロジェクトなのかと思いました^^
なので、進んでいく中で、一時、辛いこと・嫌なこともあるかもしれません。
その時に、「いやー、辛いんだよね…」と言い合える仲間がいるだけで、随分気持ちが楽になるのではないかと思います。
また、「応援してるよー」とサポーターに言われるだけでも、もう1回立ち上がって進もうと思えるかもしれません。
>足がかりになりそうな国家資格をとって、業界の人と出会ってみたい
と書いて下さっているので、その過程で是非仲間や同志を探してみていただければと思います^^
また、
>うつ治療中の薬も毎日飲んでなんとか仕事に行っています。
と書いて下さっているので、主治医の先生に相談してみるのも大切かと思います^^
(薬の調整など様々な現実的なサポートをしてくれると思いますので)
今できる一歩を踏み出す
>どうせいつもの現実逃避だ
と書いて下さっています。
カウンセリングの考え方の中に、「ビジョン」と「ファンタジー」という考え方があります。
ものすごくザックリ言うと、以下のような違いがあるとされます。
「ビジョン」:「こうなりたい」という夢。ビジョンは遠くても、今できる一歩がそのビジョンにつながっている。
「ファンタジー」:いわゆる現実逃避に近い空想。「こうなったらいいなー」と思うけど、実際の行動にはつながらない。
※もちろん、ファンタジーが悪いわけではないです^^。
つまり現実逃避になるかどうかは、ビジョンに向かって「今できる一歩を踏み出す」かどうかということかと思います。
どんなに小さくても良いから「今できることを一歩踏み出してみる」と考えてみるのはいかがでしょうか^^?
その小さな一歩一歩の先に、まだ見ぬ景色が広がっているのではないでしょうか。
まとめと動画のご紹介
今日は、
〇やってみたいことが見つかった時の怖れとの付き合い方
〇自分を信じる:自分の素晴らしさを受け取ると自分を信じて進みやすくなる
〇夢に向かって進む:具体的に夢に向かって頑張る時の3つのポイント
についてご回答しました。
動画でも回答しておりますので、よければご覧下さい^^
何か少しでもご参考になれば嬉しいです。
このたびはご相談ありがとうございました(*^-^*)。
ご感想をこちらから送ってくださったり、SNSでつぶやいてくださったりすると、とっても嬉しいです(^^)。
この記事を読んで下さって、「この場合はどうだろう?」「自分の場合はどうだろう?」と思われた方は、是非、こちらから↓ご質問をいただければ嬉しいです^^
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